昨年の犯罪件数は4.1%減少=マレーシア警察

【クアラルンプール】 マレーシア警察によると、2022年の犯罪件数は5万819件となり、前年から4.1%減少した。

経済犯罪も、2021年の3万1,490件から3万536件に減少した。一方、薬物犯罪に関する取り締まりを強化したことで、逮捕者は16万3,740人に上り、前年(14万1,346人)から増加。1985年危険薬物法(特別予防法)に反したとして拘留された人の数も1,261人となり、前年の1,186人を上回った。

また昨年、密輸、不法滞在、国家資産に関係する犯罪件数は2,866件に上り、前年(2,811件)からやや増加。逮捕者数は5,945人で、前年の4,840人を上回り、押収額は4億9,560万リンギに達した。2021年には4億4,590万リンギ相当を押収していた。

ブキアマン警察本部で開催された月例会号に出席したアクリル・サニ警察長官は、全国規模で警察が犯罪抑制のために努力したことが奏功して犯罪件数が減少したと言明。その上で警察官に対して、誠実さを強化し、知識やスキルを向上し、いつでも人々に奉仕できるようにすべきと呼びかけた。
(ザ・スター、1月12日、ベルナマ通信、1月11日)

新興格安航空MYエアライン、サラワク州2都市に就航へ

【クアラルンプール】 新興格安航空会社のMYエアラインは、クアラルンプール(KL)とサラワク州の2都市を結ぶ路線を新たに開設すると発表した。機材はエアバスA320型機を使用。手荷物は7キログラムまで無料で持ち込める。

KL新国際空港格安航空ターミナル(KLIA2)とシブを結ぶ路線は1月18日、ミリを結ぶ路線は3月1日にそれぞれ就航する。KLーシブ線はデイリー2便で、KL発が12時45分と17時45分、シブ着が14時45分と19時45分、シブ発は15時15分と20時10分、KL着が17時20分と22時15分となっている。

KLーミリ線は3月14日まではデイリー1便の運航で、KL発が7時45分で、ミリ着が10時5分、ミリ発は10時30分、KL着が12時50分となっている。3月15日からはデイリー1便が追加され、スケジュールはKL発が19時35分で、ミリ着が21時55分、ミリ発は22時20分、KL着が翌日深夜0時40分となっている。
(ボルネオ・ポスト、1月11日、MYエアライン発表資料)

三菱モータースの昨年の販売台数、過去最高の2万4017台

【クアラルンプール】 三菱モーターズ・マレーシア(MMM)は、2022年の販売台数が、前年比で37.3%増の2万4,017台となり過去最高となったと発表。推定市場シェアは3.3%で、非国民車で3位となったと明らかにした。
7人乗りのクロスオーバーMPV(多目的車)「エクスパンダー」が好調で、前年比93.5%大幅増の1万4,316台となった。ピックアップトラック「トライトン」は同4.6%増の9,697台で、2022年のトラック販売台数で2位を占めた。

池田真也 最高経営責任者(CEO)は、「トライトン」が国内累計販売台数が10万台を達成したのが昨年の大きな成果だったとコメント。また、91%のディーラーの内外装に新デザインを導入し、より良い顧客体験を提供できるようになったとし、今年はより良い変化、最高水準の所有体験の実現に着手しており、事業成長の継続に期待していると述べた。

(ザ・サン、ニュー・ストレーツ・タイムズ、1月12日、ポールタン、1月11日、MMM発表資料)

新型コロナの感染者数は367人、病床使用率は75.9%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省の総合情報提供サイト「KKMNOW」によると、11日の新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の新規感染者数は367人となり、累計感染者数は503万1,443人となった。
新たに398人が回復し、累計治癒者は498万3,170人。死者数は2日連続の9人で、累計は3万6,901人となった。アクティブ感染者は、前日から40人減の1万1,372人。うち95.4%が自宅、4.4%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は75.9%、ICU病床使用率は64.1%、人工呼吸器使用率は39.1%となった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,753万4,415人となり、接種率は84.3%。1回目のブースター接種完了者は1,628万7,219人で、接種率は49.9%、2回目が68万9,877人となり、2.1%だった。

高級チョコ製造のバリー、PJにビジネス拠点を開設

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 スイスの高級チョコレート・メーカーのバリーカレボーは、セランゴール州ペタリンジャヤにアジア太平洋地域ビジネス・エクセレンス・センター(APAC BEC)を開設した。

財務・会計、情報管理・技術、顧客サービスなどの機能全般のサポートを行う。強固な製造基盤、文化の多様性、多言語能力を評価し、マレーシアへの設置を決めた。

現在100人が勤務しているが、今後数カ月で150人に増員する予定。会社の成長について慎重ながら楽観的であり、マレーシアへの投資を継続する方針だ。現在、国内製造拠点から57カ国に約20億リンギ相当の製品を供給している。

マレーシア人の一人当たりの年間チョコレート消費量は約0.5キログラムでまだ伸びしろがあり今後も高需要が見込まれることから、拡張のための投資を継続する方針だ。高品質な製品を求める国内食品メーカーが増加しており、同社はそのアウトソーシング先にもなっている。

バリーカレボーは30年以上前にマレーシアに進出し、累計投資額は約13億リンギ。ジョホール州パシル・グダンとセランゴール州ポート・クランに製造拠点2カ所と研究開発(R&D)センターを持つ。従業員数は600人以上で、間接雇用、サプライヤー、協力会社などを含む従業員の85%近くがマレーシア人。

設備工事のビンタイキンデン、暗号資産市場に参入

【クアラルンプール】 設備工事のビンタイ・キンデンは暗号資産への投資に乗り出す。手持ち資金の一部を仮想通貨に投資することで現金収支を強固にし、事業運営に役立てる。全額出資子会社のビンタイ・トレーディングが実際の業務に携わる。
ビンタイ・キンデンは関西電力グループの総合設備工事会社、きんでん(本店・大阪府)の関連会社。アズリ・アゼライ取締役は声明で、ビットコイン、イーサリアムなど主要仮想通貨が値下がりしている今が投資の好機と判断したと語った。証券委員会の承認を得た暗号資産取引所に口座を開設した。

仮想通貨の購入・販売に携わるプラットフォームを提供する米国の金融ソリューション会社、コインベース・グローバルの調査によれば、ビットコインとイーサリアムは米国株とほぼ連動する動きを示したが、昨年5月以降、そうした相関関係が崩れつつあるという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、1月11日、マレーシアン・リザーブ、1月10日)

中国線旅客から感染確認なしも特別レーンを設置=保健省

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省のノール・ヒシャム事務次官は、1月8日以降にマレーシアに入国した中国からの旅行者が4,096人に上るが、新型コロナウイルス「Covid-19」感染は確認されなかったとした上で、出入国管理局が入国地点に中国からの旅行者向けの特別レーンを開設すると明らかにした。

マレーシア政府は、中国から到着した旅行者に限らず、サーマルカメラで発熱などの症状が確認された者、自己申告した者に対しては、RTK抗原検査を実施するとしている。

保健省は航空機内などリスクの高い場所の排水から無作為に採取したサンプルを用いた検査を行っているが、ウイルスが検出されるケースはひと月あたり3ー4件程度で、すべてがすでにマレーシアに入っているタイプであり、米国で猛威を振るっている「オミクロンXBB.1.5」などの新たな変異種は確認されていないという。ザリハ・ムスタファ保健相は先ごろ、中国からのすべての便の排水サンプルでウイルス検査を行うと言明していた。

■現段階でSOP強化はせず■
ノール事務次官は「我々は中国だけでなく、米国、日本など新規感染者が増加している国について心配しており、状況を注意深く監視している」と言明。ただマレーシア国内で新規感染件数は減少傾向にあり、入院を必要とする患者は先週時点で2%減少しているとし、現段階で標準的運用手順(SOP)を見直す考えのないことを明らかにした。

ノール氏はSOP強化に当たり、▽ハイリスクグループ以外でのコロナ関連死者数増加▽マレーシア周辺国での感染者増加▽国内の公的医療機関の逼迫状況▽中国からの持ち込み数の増加▽中国からの新たな変異種の持ち込みーーなど7つの基準を挙げている。

ニトリが6号店をジョホールバルに開設、州内2店舗目

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ニトリホールディングス(本社・北海道札幌市)は、12日にマレーシア6号店をジョホール州ジョホールバルのショッピングモール「トッペン・ショッピングセンター」にオープンすると発表した。
ニトリグループとしては885店舗目となる。店舗名は「ニトリ・トッペン・ショッピングセンター店」。売り場面積は約570坪で、営業時間は午前10時から午後10時00分。

同社はマレーシア国内において、これまでクアラルンプール(KL)の「ららぽーとブキ・ビンタンシティセンター」、「パビリオン・ブキジャリル」、セランゴール州プトラジャヤの「IOIシティモール」、同ペタリンジャヤの「ワンウタマ・ショッピングセンター」と首都圏に出店してきたが、昨年12月に5号店をジョホールバルの「ミッドバレー・サウスキー」に地方初出店していた。7号店は、KLの「スリアKLCC」への出店になる予定だ。

ニトリは、「住まいの豊かさを世界の人々に提供する」というロマンを実現するため、今後も積極的に海外展開を進めていく方針だ。

三井住友銀行、リンギ建てイスラム金融商品の取扱を開始

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 三井住友銀行(本社・東京都千代田区)は10日、全額出資子会社であるマレーシア三井住友銀行が、マレーシアにおける顧客基盤拡大のため、現地通貨であるリンギでのイスラム金融商品の取扱を開始すると発表した。

マレーシア三井住友銀行では、2014年よりイスラム金融業務を開始しており、今回、現地通貨でのイスラム金融商品の取扱につき、マレーシア中央銀行から認可を取得。これを受けて、イスラム金融の融資関連商品を米ドルや日本円などの通貨に加え、リンギでも取り扱うこととした。

三井住友銀行は、アジアのイスラム金融の中心地であるマレーシアにおいて、現地通貨でイスラム金融商品を提供することにより、顧客のニーズにより幅広く応えるとともに、同国の金融市場の発展に一層貢献していく方針だ。

新型コロナの感染者数は380人、2日連続の300人台

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省の総合情報提供サイト「KKMNOW」によると、10日の新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の新規感染者数は380人となり、累計感染者数は503万1,076人となった。
新たに373人が回復し、累計治癒者は498万2,772人。死者数は9人で、累計は3万6,892人となった。アクティブ感染者は、前日から2人減の1万1,412人。うち95.0%が自宅、4.7%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は75.8%、ICU病床使用率は65.5%、人工呼吸器使用率は39.4%となった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,753万4,239人となり、接種率は84.3%。1回目のブースター接種完了者は1,628万6,238人で、接種率は49.9%、2回目が68万1,021人となり、2.1%だった。