ランカウイ 泰ランタ島国際フェリー、近く就航へ

【クアラルンプール】 ケダ州ランカウイ島とタイ南部クラビ県のランタ島を結ぶ新たな国際フェリー・サービスが近く就航する見通しだ。ランカウイ開発局 (Lada)のナサルディン・アブドル・ムタイブ最高責任者(CEO)が9日、明らかにした。

新フェリーサービス計画は、先ごろタイのピパット・ラッチャキットプラカーン観光スポーツ相が28人の代表団を率いてランカウイを訪問した際にタイ側から発案されたもので、両島の観光産業の振興に寄与すると期待される。すでにフェリー会社が新ルートの開設に同意しているという。

ナサルディンCEOは、ランカウイ島とランタ島の間の戦略的協力は、タイ観光スポーツ省、マレーシア政府観光局、Ladaが関与する公式協議を通じてさらに強化されると述べた。

ランカウイとタイを結ぶ国際フェリーは現在、サトゥン及びリぺ島との間で運航されている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、1月10日)

ボルボマレーシア、昨年の販売台数は過去最高の3194台

【クアラルンプール】 ボルボ・カー・マレーシア(VCM)は9日、2022年の販売台数が前年比43%増の3,194台となったと発表した。前年比での増加は7年連続で、過去最高を更新した。

12月の販売台数は395台で、2022年で最多となった。セランゴール州にあるシャアラム工場で組み立て生産された電気自動車(EV)である「XC40リチャージ・ピュア・エレクトリック」と「C40リチャージ・ピュア・エレクトリック」が貢献した。

「XC40リチャージ・ピュア・エレクトリック」は、昨年3月に発表され、好調に予約が入っている。また、「C40リチャージ・ピュア・エレクトリック」は、12月14日の発表からわずか10日でオンライン予約台数が100台を超えたという。

チャールズ・フランプ社長は、この2台が販売台数成長の触媒となっていると説明。ボルボは2030年までに完全なEVメーカーになることを目指しており、2025年までに75%をEV「リチャージ・ピュア・エレクトリック」とする方針だと述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、1月10日、エッジ、ポールタン、1月9日)

低価格のオンライン購入品課税、4月より施行

【クアラルンプール】  改正売上税が4月より施行される。電子商取引プラットフォームで購入され、海外からマレーシアに配送された商品のうち、これまで非課税だった低価格品(500リンギ以下)にも売上税10%が課されることになる。昨年8月に下院で法案が承認され、当初は今年1月からの施行が予定されていた。

税関の1月1日時点での税案内によると、オンラインで購入し、マレーシア国内(ラブアン島、ランカウイ島、ティオマン島、パンコール島などの免税地域を含む)に空路、海路、陸路で配送される海外からの低価格品に4月以降売上税が課される。アルコール・たばこは対象外。商品本体価格のみが対象となり、配送料、保険料は対象外となる。

例えば、490リンギの商品をオンラインで購入し、配送料が10リンギだった場合、4月より前の合計価格は500リンギだが、4月以降は、本体価格490リンギの10%の49リンギが売上税として課されるため、配送料を含めた合計価格は549リンギとなる。また、売上税課税は注文・支払いが4月以降の場合のみで、4月より前の注文・支払いで到着のみ4月以降にずれ込んだ場合には非課税となる。一方、注文が4月より前でも支払いが4月以降となった場合には課税対象となる。また、海外からの輸入販売を行っているオンライン業者は、売上税徴収のために税関登録が必須となる。

従来から国産品は低価格でも課税対象だったため、不公平が生じていた。国は売上税改正により年2億リンギの税収増が期待できるとしている。
(マレー・メイル、1月9日)

日本がマレーシアに音響兵器を寄贈、セミナーも開催

【コタキナバル=マレーシアBIZナビ】 日本政府は、マレーシア海事執行局(MMEA)に長距離音響発生装置(LRAD)4台を寄贈した。在マレーシア日本大使館の髙橋克彦大使が9日に行われた寄贈式に出席した。

日本は、2005年にMMEAが設立されて以来、国際協力機構(JICA)を通して、専門家派遣の他、国際海上法執行セミナーの開催、救助潜水技術研修などで技術協力プロジェクトを実施してきた。2016年には2隻の大型巡視船を寄贈している。

サバ州コタキナバルにおいて同日、寄贈式典と同時に、JICA、日本の海上保安庁(JCG)、MMEAが、違法・無報告・無規制漁業(IUU)に関する国際海上法執行セミナーも開催。IRR漁船に対するLRADの使用に関する講義が行われた。

髙橋大使は挨拶の中で、日本とマレーシアの二国間関係の強化に繋がるとの期待を表明した。

新型コロナの感染者数は383人、6日ぶりに300人台に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省の総合情報提供サイト「KKMNOW」によると、9日の新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の新規感染者数は383人となり、累計感染者数は503万696人となった。
新たに355人が回復し、累計治癒者は498万2,399人。死者数は8人で、累計は3万6,883人となった。アクティブ感染者は、前日から20人増の1万1,414人。うち94.4%が自宅、5.3%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は73.8%、ICU病床使用率は64.5%、人工呼吸器使用率は40.0%となった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,753万3,933人となり、接種率は84.3%。1回目のブースター接種完了者は1,628万5,277人で、接種率は49.9%、2回目が67万3,164人となり、2.1%だった。

飲料水のスプリツァー、シャアラムの倉庫に3千万リンギを投資

【ジョージタウン】 大手飲料水メーカーのスプリツァーは、倉庫の収容能力を引き上げるために、セランゴール州シャアラムの倉庫に3,000万リンギを投じる計画だ。

リム・コックブーン社長が、英字紙「ザ・スター」の取材に対し明らかにしたところによると、昨年第4四半期に生産ラインを追加し、生産能力を85万リットルから10億リットルに引き上げた。それに伴い、保管、流通のために倉庫を拡張する。投資額には、本社や製造システム、設備などの改装やアップグレードなども含まれている。

リム社長は、1年前に比べてプラスチック包装材料の価格がおよそ30%上がっているため、販売価格を5ー10%引き上げたと述べた。また今後の見通しについては、世界経済の減速や地政学的な紛争、長引く新型コロナウイルス「Covid-19」の流行、高いインフレ率、利上げ、金融引き締めなどの要因がボトル入り飲料水の需要や消費に影響を与える可能性があると予想。これまでサプライチェーンや人手不足、運営コストの上昇などの各問題の管理に努めてきたが、今後も中核ブランドに注力し、生産の自動化や生産性向上に取り組むと説明した。同社は企業ロゴも刷新し、リサイクルプラスチックを利用したボトルなどを導入したが、好評を得ているという。
(ザ・スター、1月9日)

外国人入国者へのSOPで差別せず=サイフディン内相

【クアラルンプール】 サイフディン・ナスシオン内務相は8日、マレーシアに入国する外国人観光客に関するすべての入国ポイントにおける標準的運用手順(SOP)はこれまで通りで変更はないと言明。8日から海外旅行規制が緩和される中国からの旅客についても他国からの旅客と差別しないと強調した。

視察のためにクアラルンプール新国際空港(KLIA)を訪れたサイフディン内務相は、SOPを見直す決定を行う際には最新の新型コロナウイルス「Covid-19」データにのみ基づいて行われると強調。「旅客を区別することは賢明ではない。そうした区別を設ける態度は正しくないと思う」と述べ、中国からの旅客に対しても同じアプローチで臨む考えを示した。

アンワル・イブラヒム首相は4日、国民の健康と安全が優先だとした上で、入国者に対する感染チェックを行う上でどの国も差別しないと述べていた。
出入国管理局はマレーシアに入国する外国人に対する管理を強化しており、37度以上発熱している旅行者は別室で医師の診察を受け、新型コロナの陽性反応が出た場合はスンガイ・ブロー病院に移送されることになっている。

空港運営のマレーシア・エアポーツ(MAHB)によると、1月8日には中国からの直行便がKLIAに9便、格安航空ターミナルのKLIA2に2便到着した。向こう1週間は1日当たり平均10便を受け入れる予定だという。
(エッジ、1月8日)

シャープマレーシア、シネコンのTGVと製品販促で提携

【クアラルンプール】  シャープ・エレクトロニクス・マレーシア(SEM)は6日、大手シネコンのTGVシネマズとの間で製品販促に関する提携覚書(MoU)を締結した。

シャープ製品購入者への無料映画チケット提供、TGV会員への抽選でのシャープのアクオス60インチテレビのプレゼントなどを行う。また、TGVの映画館ロビーにシャープのLEDテレビ、サウンドバー、空気清浄機などを設置し、映画ファンにシャープ製品体験の機会を提供する。セランゴール州シャアラムのTGVセントラル・アイシティにはライフスタイルショップも設置する予定。

TGVシネマズのタン・レイハン最高経営責任者(CEO)は、最高の顧客体験を提供し、プレミアムなエンターテイメントを提供するという点で自社と同じ価値観を持つシャープと提携できることを嬉しく思うとし、映画館が映画ファンにとって自宅のように感じられる環境を作ることを望んでおり、シャープの製品とTGVが提供する快適さによりそれが実現可能だと確信していると述べた。
(マレー・メイル、ベルナマ通信、1月6日)

昨年のデング熱感染者は2.5倍の6.6万人、死者も2.8倍に

【クアラルンプール】 保健省は、2022年のデング熱感染者数が前年比で2.5倍の6万6,102人となり、死者数が2.8倍の56人となったと明らかにした。

ノール・ヒシャム事務次官は4日に発表した声明の中で、デング熱の感染者と死亡者数が増えていることから、全員が注意し予防策を講じる必要があるとした上で、蚊の繁殖地を排除しなければ忌避剤を散布しても解決しないと指摘。デング熱の感染者が増えた理由については、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染拡大を防ぐために導入された行動制限令(MCO)が完全解除され、人々が移動するようになったためだと説明。その他にも天候や気候、洪水にも起因しているとして、蚊が繁殖しそうな場所に幼虫駆除剤を使用するよう呼びかけた。

一方で昨年のチクングニア熱の感染者は814人で、2021年(1,432人)から大幅に減少した。ジカ熱感染者はゼロだった。

(ベルナマ通信、1月4日)

新型コロナの感染者数は405人、4日ぶりに500人下回る

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省の総合情報提供サイト「KKMNOW」によると、8日の新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の新規感染者数は405人となり、累計感染者数は503万313人となった。
新たに441人が回復し、累計治癒者は498万2,044人。死者数は1人で、累計は3万6,875人となった。アクティブ感染者は、前日から37人減の1万1,394人。うち94.5%が自宅、5.3%が医療機関、0.3%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は72.8%、ICU病床使用率は67.3%、人工呼吸器使用率は40.4%となった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,753万3,769人となり、接種率は84.3%。1回目のブースター接種完了者は1,628万4,392人で、接種率は49.9%、2回目が66万5,372人となり、2.0%だった。