【クアラルンプール】 消費者向け総合金融サービスのイオンクレジットサービス(マレーシア)は、みずほ銀行の現地法人マレーシアみずほ銀行、三菱UFJ銀行の現地法人MUFGバンク(マレーシア)、金融大手のCIMBバンクの3行から、3年間のサステナビリティ・リンク・ローン(SLL)で6億リンギの融資を受けたと発表した。
SLLは企業の持続可能な経済活動の促進を目的としたもので、環境・社会・企業統治(ESG)戦略などに沿った目標の達成に応じて金利が変動する融資。イオンクレジットのESGに対する取り組みが評価されたもので、調達資金は運転資金や借り換え、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けたサステナビリティの強化に使用される。イオンクレジットでは持続可能性パフォーマンス目標(SPT)を事業や財務評価に組み込み、目標の達成度に応じて金利を調整する計画だ。
前田大輔 代表取締役社長は、平和の追求、人間性の尊重、地域社会への貢献という企業理念の下、ビジネスモデルや日常業務にサステナビリティの要素を組み込むことの重要性を認識しているとし、SLLによる融資は、長期的な企業価値の創出とESGへの取り組みを両立させるための重要な節目になるとコメント。イオンクレジットでは、電動バイク向け融資や零細企業への融資、ESG教育の推進、カーボンニュートラルなどに取り組み、企業統治を実践していくと述べた。
(ザ・サン電子版、ベルナマ通信、1月31日)