【クアラルンプール】 乳製品大手のファーム・フレッシュは、国産アイスクリーム・チェーンのインサイド・スクープ (TISSB)の65%株式を8,390万リンギで取得すると明らかにした。
ファーム・フレッシュが15日付けでブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)に宛てた声明によると、既存株主からまず53%株式を6,840万リンギで取得する。そのうち4,840万リンギは現金で支払い、2,000万リンギはファーム・フレッシュの1,316万株(発行価格1.52リンギ)を発行し充てる。その後に12%株式を1,550万リンギで取得し、合計65%株式を保有する。第2四半期内に買収を完了する予定だ。
ファーム・フレッシュは、アイスクリーム・チェーン事業への多角化により、乳牛飼育や乳製品製造・マーケティング・販売といった中核事業への集中リスクを軽減できるとした。
TISSBは、元投資銀行勤務のエドムンド・タン・ジュンファ氏とその妻でアクチュアリーのリム・シウリ氏が2013年に開業し、国内で37店舗を展開している。ファーム・フレッシュによる買収後も夫妻が取締役として経営を継続する。今後は、ネグリ・センビラン州セレンバンへの製造拠点およびセントラルキッチンの設置や店舗の拡大、フィリピン、インドネシアなどの近隣諸国への進出を目指す。
(マレーシアン・リザーブ、2月16日、エッジ、2月15日)