【クチン】 サラワク・マルチメディア公社(SMA)は、日本の国土交通省との間で、クチンのスマートシティ構想実現に向け、専門知識共有や人材育成で協力関係を継続すると発表した。
国土交通省は、ASEAN(東南アジア諸国連合)地域でスマートで持続可能な都市を開発する「ASEANスマートシティ・ネットワーク(ASCN)」や「日・ASEAN相互協力によるスマートシティ支援策(スマートJAMP)」に基づき、SMAの支援を行っている。9日に国土交通省で国際政策を担当する3人がSMAを公式訪問し、協力関係の継続について合意したという。
会談では、日本国内のスマートシティの取り組みや2021ー2022年に海外通信・放送コンサルティング協力(JTEC)とSMAが共同実施した調査結果を受け、今後の協力体制や進め方について議論が行われ、ビッグデータ解析やブロックチェーンなどの先端技術の活用についても検討が行われた。
国土交通省は、スマートシティ構想を成功させるためには、その開始段階から関係者や市民を巻き込むことが重要だと強調。会津若松市と富山市で実施されたスーパーシティ構想事例をもとに市民参加の重要性を説明し、クチンのスマートシティ開発の参考にしてほしいとしている。
(ボルネオポスト、3月9日)