【クアラルンプール】 在マレーシアインド高等弁務官事務所は1日、マレーシアとインドの企業間取引の決済通貨としてインド・ルピー(INR)の使用が可能になったと発表した。

在マレーシアインド高等弁務官事務所によると、インド準備銀行が2022年7月にINR建ての請求・決済を承認したことに基づく決定。両国の貿易業者は、基軸通貨を使用せずINRで直接取引できるようになり、為替相場の変動による差損益リスクの軽減が期待できる。他通貨も引き続き利用可能。また、インド国際銀行(M)(IIBM)で、INR建てのボストロ口座(銀行間取引で資金決済を行う先方の決済口座)を開設する。

インド・マレーシア間の貿易額は2021ー22年度に194億米ドル(856億リンギ)に達している。決済通貨の追加により二国間貿易額がさらに増加することが期待されるという。
(ザ・サン電子版、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、4月1日、フリー・マレーシア・トゥデー、4月1日)