【クアラルンプール】 マレーシアの携帯電話番号漏洩率は73%で、アジア4カ国の中で最も高く、2,100万人以上に影響が及んでいる。

電話詐欺撃退アプリを開発する台湾企業ゴゴルック(走著瞧)が発表した「2022年詐欺報告書」によると、マレーシアに次いで、▽台湾(65%)▽日本(56%)▽タイ(45%)――の順で漏洩率が高かった。マレーシア、台湾、タイでは、携帯電話番号以外にも、ログインパスワードや氏名、住所、国名、生年月日、メールアドレスなどが流出しているという。

ゴゴルックは、2022年の世界の詐欺電話・メッセージ件数は4億540万件以上に達しており、また流出した個人情報が詐欺の最初のステップになる場合が多いと言明。詐欺の76%で初回接触方法としてテキストメッセージが利用され、日本では95%、台湾、韓国、マレーシアでは80%が、電話ではなくテキストメッセージ経由で詐欺が行われていると注意を喚起した。

マレーシアでは、ダイヤル997で詐欺を報告できる国家詐欺対応センターを設置しており、警察もゴゴルックが開発した電話詐欺を防ぐスマホアプリ「フーズコール」と協力し、詐欺電話番号データベースを強化している。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、エッジ、4月6日)