【ペタリンジャヤ】 ニック・ナズミ天然資源環境気候変動相は9日、2025年までに国内の全業種でレジ袋の使用を禁止すると発表した。
現在はスーパーやミニマーケット、雑貨店などでのレジ袋配布が禁止されているが、対象を屋台などにも拡大する。地域ごとの状況を考慮し、州政府や地方自治体に具体的な禁止方法を決定する権限を与えるが、連邦政府は、2025年以降にレジ袋を提供し続ける企業に罰金を科し、また移行を促すインセンティブも提供する方針だ。詳細については後日順次発表する予定。
ニック・ナズミ大臣は、セランゴール州、ペナン州、ジョホール州、ヌグリ・センビラン州の4州でプラスチック不使用キャンペーンによるレジ袋の撤廃が進んでいるとし、プラスチック不使用キャンペーンは、使い捨てプラスチックによる汚染問題に取り組む連邦政府の長期計画の一環だとした。また、世界自然保護基金(WWF)の報告によると、マレーシアの食品包装用プラスチック消費量は2020年に14万8,000トンに達しており、誇りにはならない記録だと述べた。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、5月10日、フリー・マレーシア・トゥデー、5月9日)