ミシュランガイド、2024年版の一部を来月先行公開

【ジョージタウン】 仏ミシュラン社はレストランの評価を星の数で表す「ミシュランガイド」のマレーシア版について、通常の年1回の発表に先立ち、新たに追加されるレストラン名の一部を来月公開する予定だと明らかにした。

ミシュラン・エクスペリエンスのコミュニケーション・ディレクターであるエリザベス・ブーシェ・アンセリン氏によると、ペナンとクアラルンプールのレストランが加わる予定。星の数などの詳細についてはまだ明らかにできないが、▽食材の品質▽調理技術の習得▽味の調和▽料理におけるシェフの個性の表現▽時間やメニュー全体における一貫性ーーという5つの基準に基づき調査が行われており、最新情報の発表によりマレーシア飲食業界への注目を集めたいとしている。調査結果の発表は、ミシュランガイドの公式ウェブサイトとモバイルアプリ上で行われる予定。

ミシュランガイドは昨年12月にマレーシア版を創刊。クアラルンプールとペナンのレストランを97軒紹介し、そのうち4軒を「近くに訪れたら行く価値のある優れた料理店」である一つ星レストランに選出している。
(ザ・サン、5月15日)

休止中のKLIAエアロトレイン、来年6月までに運行再開

【クアラルンプール】 空港運営のマレーシア・エアポーツ(MAHB)は12日、クアラルンプール国際空港(KLIA)のメイン・ターミナルビルとサテライトビルを結ぶ無人列車のKLIAエアロトレインについて、予定を前倒しして2024年6月までに1路線を再開すると明らかにした。

イスカンダル・ミザル社長は、3月1日に立ち往生事故が発生したことから翌日2日よりエアロトレインの運行を休止しているが、細心の注意を払い故障対策を行っているとし、国内外の関係企業と協力の上、当初予定の2025年より前倒しをしてまずは1路線を再開させるとした。

老朽化が問題となっていたエアロトレインは、2017年9月にも故障しており、MAHBでは7億リンギを投じ新車両導入を進めている。
(ザ・スター電子版、エッジ、ベルナマ通信、5月12日)

韓国系フライドチキン「キョチョン1991」、ハラル認証を取得

【クアラルンプール】 韓国系フライドチキン・チェーンのキョチョン1991は、マレーシアのハラル(イスラムの戒律に則った)認証機関であるイスラム開発局(JAKIM)からハラル認証を取得したと発表した。韓国系フライドチキン・チェーンとしては初となる。

キョチョン1991マレーシアのテリー・ゴー最高経営責任者(CEO)によると、セランゴール州10店舗、ジョホール州とペナン州で2店舗ずつ、ネグリ・センビラン州1店舗の合計15店舗がハラル認証を取得した。

ゴーCEOは、ハラル認証はマレーシアでは非常に重要だとし、国内全店舗である35店舗がJAKIMの審査を受けており、他の店舗もハラル認証が取得でき次第発表するとコメント。2013年12月のマレーシア進出以降、ハラル認証取得は重要な目標で、数百万ドルの自動化工場への投資など、フランチャイザーによる支援があったため実現できたとした。ハラル認証を受けた工場で生産されるため、韓国と同じ味や品質で提供できるとし、ハラル認証を受けたことで、常に安全基準を順守するブランドとして認められたと述べた。

キョチョン1991では、ハラル認証取得を記念し、6月13日までの期間限定で、店内飲食、テイクアウト、ウェブ注文に対して15%の割引キャンペーンを実施している(最低利用金額なし)。
(ザ・バイブス、ベルナマ通信、5月12日)

エアアジア、フードパンダと協業で旅行サービスに集中へ

【クアラルンプール】 キャピタルA傘下のエアアジア・スーパー・アプリは12日、食品配送サービスのフードパンダと提携し、フードパンダのアプリ上で配車サービス「エアアジア・ライド」が利用可能になったと発表した。一方、エアアジアが従来展開していた食品配送事業は店内飲食予約事業に移行する。

キャピタルAのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)は、フードパンダという強力な食品配送企業と協力することで店内飲食予約事業に移行できるとし、今後はスーパーアプリを旅行関連サービスに集中させると述べた。また、両社はエアアジアの決済サービス「ビッグペイ」を通じた決済や、ポイントプログラムの共通化、定額制プランなどでも協力できる可能性があるとした。

フードパンダのジェイコブ・アンゲラCEOは、国内最大のブランドである2社が協業することで、全顧客に価値や多様性、利便性を提供できると述べた。
(ザ・サン、ニュー・ストレーツ・タイムズ、5月15日、エアアジア発表資料)

マレーシアの総人口、第1四半期は1.6%増の3316万人

【クアランプール=マレーシアBIZナビ】 統計局の発表によると、2023年第1四半期のマレーシアの総人口は3,316万1,500人となり、前年同期比で1.6%増加した。

男性が1,750万人、女性が1,570万人で、前年同期からそれぞれ40万人、20万人増加した。人口性比(女性100人に対する男性の数)は、111だった。
総人口のうち91.7%がマレーシア国籍で3,040万人。残り8.3%が外国人で280万人となった。

州・地域別では、セランゴール州の人口が最も多く全体の21.7%を占めた。それにジョホール州(12.3%)、サバ州(10.4%)が続いた。

出生数は11万1,604人で、前年同期比で8.9%増加した。うち男児が5万7,654人、女児が5万3,950人だった。州・地域別では、セランゴール州が18.9%を占めてトップとなり、2万1,148人となった。

死者数は4万7,767人で、前年同期から11.7%減少した。男性が2万7,357人、女性が2万410人。州・地域別では、セランゴール州が15.85%を占める7,548人で、最多となった。なお、新型コロナウイルス「Covid-19」による死者数は96人だった。