【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 雪印メグミルク(本社・東京都新宿区)は、植物性食品加工用原料の製造・販売に携わるシンガポール企業アグロコープ・インターナショナルと合弁会社(JV)を設立し、マレーシアに製造子会社を構えると明らかにした。
植物性食品加工用原料の製造・販売に向け、5月中に2,100万米ドル(約28億円)を投じ、JV「アグロ・スノー」をシンガポールに設立する。出資比率は、アグロコープが51%、雪印メグミルクが49%。アグロ・スノーは、100%出資の製造子会社をマレーシアに設立し、プラントベースフードに対する需要の拡大に応えていく。

雪印メグミルクグループは「中期経営計画2025」において、「新たな成長のタネづくり」を事業戦略の3つの柱の一つとして位置づけ、新たな事業領域として「プラントベースフード事業」への参入を掲げている。また、シンガポールの国際的な農産物の取り扱い企業であるアグロコープは、植物タンパク質抽出の最初の施設をカナダ(サスカチュワン州)に設置後、事業能力をさらに拡大することを検討していたことから、今回のJV設立を決定したという。