マレーシア人訪日者数、4月も大幅増の4万200人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本政府観光局(JNTO)が発表した2023年4月の訪日者数統計(推計値)によると、マレーシアからの訪日者数は4万200人となり、前年同月比で36.7倍、前月比で3.3%増となった。

JNTOによると、日本の水際規制緩和、ハリラヤ(断食月明け大祭)休暇の影響等もあり、訪日外客数は大幅に増加し、2019年同月比ではマイナス12.8%となった。クアラルンプールー成田間の増便などもあり、日本への直行便数は前年同月に比べ回復傾向にある。

1ー4月では13万8,200人となり、前年同期比で71.1倍となったものの、2019年比では16.1%減となった。

4月の世界全体の訪日者数は、前年同月から14.0倍の194万9,100人となったものの、2019年同月からは33.4%減となった。桜シーズンの訪日需要の高まりの影響により、前月に続き昨年10月の個人旅行再開以降で最高を記録した。

年初4カ月では673万9,500人となり、前年同期比28.1倍、2019年比マイナス38.6%となった。

JNTOは、新たな観光立国推進基本計画を踏まえ、観光立国の復活に向けて、観光地・ 観光産業について持続可能な形で「稼ぐ力」を高めるとともに、地方誘客や消費拡大を促進しつつ、インバウンドのV字回復を図る必要があると指摘。国内関係者が連携し、海外旅行会社等へのセールス強化や情報発信を通じた高付加価値旅行、アドベンチャートラベルの推進、ミーティング、報奨旅行、国際会議、展示会(MICE)誘致等の取組を強化していくことが求められるとした。

マラッカ川で水上タクシーが運航開始、運賃は1リンギから

【マラッカ】 マラッカの中心部を流れるマラッカ川で16日、水上タクシーが正式に運航を開始した。水上タクシー運航計画は2011年に浮上していた。

水上タクシーを運行するマラッカ河川・沿岸部開発公社(PPSPM)によると、第1期ではダタラン・ペンカラン・ラマー河口を運航する。船着場は10数カ所あり、船着場間の区間運賃は1リンギ、始発から終点まで移動する場合は8リンギとなる。ダタラン・ペンカラン・ラマにはPPSPMの新本部が開設された。

2025年半ばの第2期では川幅拡張や深水化により、バトゥ・ハンパーまで延長する計画。現時点ではルンプン・バハギア桟橋まで運航可能となっており、マラッカ・セントラル・バスターミナルまで接続されることになる。

マラッカ川の美化プロジェクトは1億3,000万リンギを投じてスタートした。しかし当時の請負業者が2017年に予定通り進められず、暗礁に乗り上げていた。
PPSPMは2005年に設立。2隻のボートによるリバークルーズから事業を開始し、現在は40隻のボートを所有している。2006年から今年5月8日までの利用客数は1,300万人となっている。
(ザ・スター、5月18日)

UMWトヨタ、第5世代のレクサス「RX」の予約受付を開始

【クアラルンプール】 UMWトヨタ・モーター(UMWT)は17日付けで、第5世代となる、レクサスのスポーツ車(SUV)「RX」の予約受付を開始した。

新型「RX」は日本からの輸入完成車(CBU)で、「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ(TNGA)」 のGA-Kプラットフォームを採用し、先代モデルより90キログラム軽量化。2.4リッター直列4気筒ターボを搭載し、最高出力279馬力(PS)、最大トルク430Nmを発揮する。時速0ー100キロメートルの加速時間は7.6秒。運転席は人が馬を操る際の手綱(たづな)に着想を得た「タヅナ・コンセプト」を元に設計され、14インチのタッチスクリーンなど、全ての操作系をドライバーの手の届きやすいところに配置している

車体カラーは5色。バリアントは「RX350ラグジュアリー」の1種のみで、5年間・走行距離無制限の保証を含む保険なしの販売価格は46万8,888リンギ。
(ポールタン、5月16日)

日系テクスケムは今後に慎重な姿勢、市況不透明で

【クアラルンプール】 日系テクスケム・リソーシズは、市況の不確実性に警戒しつつも、主要部門での成長機会を捉え、事業を拡大する方針を示している。

テクスケムの創業者で会長の小西史彦氏は第49回年次総会後の声明で、2022年度は厳しい年だったが、困難なビジネス環境を乗り越えて結果を出せたと言明。長期的な成長に関しては楽観的だが、市場の先行きが不透明なことから短期的見通しについては慎重な見方をしているとし、テクスケムの強みは、事業の多角化により障害を乗り越える柔軟性を持つことだと述べた

今後の方針として、工業部門では、特殊化学品の販売に注力し、利益率の高い製品を拡大していく。高分子材料科学部門では、医療・ライフサイエンス事業を拡大する。また、食品部門では、消費者心理の悪化による減速を緩和するために、付加価値の高い製品の割合を増やす。レストラン部門では、コスト効率の向上を図るとともに、回転寿司「すし金」の100万人を超える会員基盤を活用し、売上を伸ばす計画だ。
(ザ・サン、5月18日、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、5月17日)

火災発生のミッドバレーメガモール、18日より営業再開

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 クアラルンプール(KL)の大型ショッピングモール「ミッドバレー・メガモール」で17日午前、火災が発生。火元はモール内にある電力会社テナガ・ナショナル(TNB)の変電所で、一時激しく燃え上がったが、消防車両が緊急出動し、12時44分に消し止められた。死傷者はなかった。

市消防救助局副局長(業務担当)のM.ファッタ氏によると、変電所で変圧器冷却に使用されていた1万2,400リットルの冷却油から火が出たと考えられるという。10時32分に通知を受け、10時40分頃にパンタイ消防署の消防士が最初に現場に到着。その後、職員45人、消防車3台、救急車2台、水槽車2台などが出動し消火活動が行われた。

TNBは、火災の影響により同日10時51分から近隣地区への電力供給が中断したが、10時55分より復旧を開始し、1時間半以内に段階的に復旧が完了したと発表。火災の影響を受け、ミッドバレー・メガモールおよび隣接するガーデンズ・モールは17日の営業を停止したが、18日朝から営業を再開している。

17日には、KLセントラル駅直結のショッピングモール「ニュー・セントラル」でも想定外の停電が発生し、営業を停止したが、18日朝から営業を再開した。TNBはKLセントラル駅とは別系統のため、交通システムには影響がなかったとしている。