【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 クアラルンプール(KL)の大型ショッピングモール「ミッドバレー・メガモール」で17日午前、火災が発生。火元はモール内にある電力会社テナガ・ナショナル(TNB)の変電所で、一時激しく燃え上がったが、消防車両が緊急出動し、12時44分に消し止められた。死傷者はなかった。
市消防救助局副局長(業務担当)のM.ファッタ氏によると、変電所で変圧器冷却に使用されていた1万2,400リットルの冷却油から火が出たと考えられるという。10時32分に通知を受け、10時40分頃にパンタイ消防署の消防士が最初に現場に到着。その後、職員45人、消防車3台、救急車2台、水槽車2台などが出動し消火活動が行われた。
TNBは、火災の影響により同日10時51分から近隣地区への電力供給が中断したが、10時55分より復旧を開始し、1時間半以内に段階的に復旧が完了したと発表。火災の影響を受け、ミッドバレー・メガモールおよび隣接するガーデンズ・モールは17日の営業を停止したが、18日朝から営業を再開している。
17日には、KLセントラル駅直結のショッピングモール「ニュー・セントラル」でも想定外の停電が発生し、営業を停止したが、18日朝から営業を再開した。TNBはKLセントラル駅とは別系統のため、交通システムには影響がなかったとしている。