【クアラルンプール】 マレーシア・パーム油委員会(MPOB)は25日、トコトリエノール含有量が高いパーム油由来のビタミンEであるパーム・トコトリエノール・リッチ・フラクション(TRF)が、食品に許可される追加栄養素として分類されたと発表した。

マレーシア保健省(MoH)が臨床研究とグループ研究からの最新の証拠に裏付けられた厳格な技術審査を経て、栄養機能表示を承認した。これによりパーム由来のトコトリエノールを使用する食品加工メーカーは自社製品にTRF機能性表示ラベルを付けることができるようになり、TRFの効能に対する一般の認識が高まることが期待される。

MPOB会長のモハマド・ヘルミー・オスマン・バシャ会長は、「この栄養機能表示は、液体食品の場合は100ミリリットルあたり少なくとも10ミリグラムのTRFを含む食品、固形食品の場合は100グラムあたり少なくとも10ミリグラムのTRFを含む食品に使用できる」と述べた。

モハマド・ヘルミー会長によると、TRFには多くの利点があり、その中には酸化ストレスを軽減し、認知機能を改善するのに役立つ抗酸化物質があるという。
モハマド・ヘルミー会長は、世界保健機関(WHO)の呼びかけに沿ってトランス脂肪酸(TA)を排除するなど、パーム油生産チェーンのすべての関係者が国内のパーム油生産の品質向上に取り組む必要があると述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、5月25日)