UMWホールディングスの自動車販売台数、上半期は12%増加

【クアラルンプール】 UMWホールディングスは17日、傘下のUMWトヨタ・モーター(UMWT)およびグループ会社のダイハツ系プルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア)の2023年上半期の販売台数が、前年同期比12%増の19万3,349台となったと発表した。

UMWトヨタ・モーター(UMWT)の「トヨタ」と「レクサス」の両ブランドを合わせた6月単月の販売台数は8,669台となり、前月から8%増加。上半期の販売台数は、前年同期比6%増の4万8,659台となった。販売台数が多かったのは、3月に第4世代を発表したBセグメント・セダン「ヴィオス」で、Cセグメント小型クロスオーバー車「カローラ・クロス」とピックアップ・トラック「ハイラックス」も好調だった。

一方でプロドゥアの6月単月の販売台数は、前月比9%減少し2万2,553台となった。ハリラヤ(断食月明け大祭)の休暇で1週間製造工場を閉鎖したことが響いた。上半期では前年同期比14%増の14万4,690台だった。最も売れたのは、Aセグメント・セダン「ベザ」で、これにBセグメント・ハッチバック「マイヴィ」、Aセグメント・コンパクトカー「アジア」が続いた。

UMWはプロドゥアについて、サプライチェーンの改善と需要が継続していることから、下半期も生産・販売両方が増加を続けるとの見解を示した。
(ザ・スター、ザ・サン、ニュー・ストレーツ・タイムズ、7月18日)

ゴルフ用品販売のMSTゴルフ、ペナンに「ゴルフアリーナ」開設

【ジョージタウン】 ゴルフ用品販売大手のMSTゴルフは、ペナン州の「ガーニー・パラゴン・モール」に国内3店舗目となる「MSTゴルフ・アリーナ」をオープンした。面積は2万フィート以上で、州内最大の屋内ゴルフ施設となる。

「MSTゴルフ・アリーナ」には、フォーサイトの「GCローンチモニター」が設置されたゴルフ・シミュレーターのコーナーが設置されており、あらゆるレベルのゴルファーが米ペブルビーチなど世界的に有名なゴルフ場でのバーチャルプレイを楽しむことができる。またレストランやスポーツ・バー、ラウンジで、様々な料理を味わうことができるほか、小売店舗ではG/FOREやピーターミラーなど有名ゴルフブランドのウェアの展示や、HONMAやミズノなどのゴルフ用品の販売も行われている。

オープン記念式典の挨拶で、MSTゴルフの執行会長であるKPロウ氏は、「スリー・イン・ワン」のコンセプトの下で、1カ所で買い物、プレイ、食事ができる場所を導入できたことに興奮しているとコメント。「MSTゴルフ・アリーナ」のオープンにより、より多くのゴルファーを生み出し、半島北部地域のゴルフ環境を豊かにしたいとした。また、会員を13万人に増やすことも目標に掲げているという。

「MSTゴルフ・アリーナ」はペナン店のほか、クアラルンプールのミッドバレー・シティにある「ザ・ガーデンズ・モール」とセランゴール州ペタリンジャヤにある「トロピカナ・ガーデンズ・モール」にある。
MSTゴルフは7月20日に、ブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)に上場する予定だ。
(ザ・スター電子版、7月17日)

TNG、アジア諸国へのオンライン送金サービスを開始

【クアラルンプール】 交通系ICカードやイーウォレットを展開する決済サービスのタッチ・アンド・ゴー(TNG)は、イーウォレット上でのデジタル送金サービス「ゴーレミット」を開始したと発表した。

「ゴーレミット」は東南アジア5カ国(インドネシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)および、アジア諸国(バングラデシュ、インド、ネパール、パキスタン、スリランカ)の合計10カ国に安全に送金できるサービス。
事前にオンライン上での本人確認(eKYC)が必要となる。送金先として、銀行口座、イーウォレット、現金ピックアップ・ポイントへの送金が選択できる。現時点でバングラデシュのbKash、GCash、フィリピンのPayMayaといったイーウォレットに対応している。

TNGイーウォレットを運営するTNGデジタルのアラン・ニ最高経営責任者(CEO)は、TNGではマレーシアで働く多くの外国人労働者のニーズを満たす競争力のある為替レートや包括的ソリューションを提供しているとし、海外留学中の子どもへの送金や、外国人労働者の母国への仕送り送金などに利用できるとコメント。「ゴーレミット」を導入することで、銀行を代替するサービスを提供できるとし、将来的には提携パートナーを増やし、より多くの国にサービスを拡大する予定だと述べた。
(ザ・サン、ニュー・ストレーツ・タイムズ、7月18日)

イオンのサンウェイピラミッド店、月末で営業を終了

【クアラルンプール】 セランゴール州のショッピングモール「サンウェイ・ピラミッド」は14日、公式フェイスブックで、同モールで16年間営業してきたイオン店舗が今月末をもって営業を終了すると明らかにした。

2日時点で1階、G階、LG階からはすでに退去しており、LG2階の食品フロアが31日に退去する。同モールに入居するドラッグストア「イオンウェルネス」も閉店する模様。

サンウェイ・ピラミッドのウェブサイトによると、イオンの退去はフロア刷新・強化に向けた動きの一環であり、今後、持続可能性を特徴とするモダンな雰囲気やモールが有するエジプトのコンセプトに沿ったデザインを導入し、機能強化も進めていく。また、生鮮食料品へのニーズに対応するため、2024年3月にLG2階に新しい食料品店をポップアップ店舗としてオープンし、同年10月にはフルオープンする予定だという。

閉店のニュースを受け、多くのイオン顧客から、悲しみの声や長年にわたる同店のサービスに対する感謝の言葉がフェイスブックに寄せられた。
(セイズ、ハイプ、7月17日、ワールドオブバズ、7月16日)

岐阜県知事、飛騨牛や岐阜鮎などの岐阜ブランドをKLでPR

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 古田肇岐阜県知事は、岐阜ブランドの魅力を世界へ発信する「飛騨・美濃じまん海外戦略プロジェクト」の一環として、16ー18日にクアラルンプール(KL)を訪問した。知事の海外訪問は約4年ぶりで、マレーシアにおけるトップセールス活動は、2014年以来9年ぶり、3回目となった。

古田知事はクアラルンプールを訪問し、飛騨牛海外推奨店認定式、岐阜鮎海外推奨店認定式を執り行い、併せて髙橋克彦 駐マレーシア日本国大使との懇談、飛騨牛フェアや岐阜県産品取扱店の視察、現地大手訪日旅行会社アップル・バケーションズの会長との面談も行った。

「JONETZ by DON DON DONKI ロット10店」が飛騨牛海外推奨店に認定された。飛騨牛海外推奨店は、飛騨牛を年間50キロ以上使用し、輸出入業者の推薦を受けた販売店や料理店を認定する制度で、ドンキホーテでは、店舗に特設コーナーや串焼き屋台を設け、飛騨牛をアピールしている。岐阜鮎海外推奨店としては、KLの5つ星ホテル「EQ KL」内にある日本食レストラン「勘八」が認定された。

古田知事は、台湾およびシンガポールでのトップセールスも実施。インバウンドⅤ字回復やリピーターの獲得、岐阜ブランドの認知度拡大を目的として、「清流の国ぎふ」の観光・食・モノのPRを行った。