【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 先ごろ解散した6州の州議会同時選挙の公示が7月29日に行われ、合計245の選挙区で合計570人の立候補届けが選挙委員会(EC)に受理された。8月8日に期日前投票、8月12日に投開票が行われる。
選挙が行われるのは▽セランゴール(定数56)▽ネグリ・センビラン(同36)▽ペナン(同40)▽クランタン(同45)▽トレンガヌ(同32)▽ケダ(同36)ーーの6州で、立候補者はそれぞれ147人、83人、95人、96人、66人、83人。245の議席を争う。

立候補者数を党派別でみると、野党連合・国民同盟(PN)が168人で最も多く、次いで与党連合・希望同盟(PH)が137人、PHと共闘している国民戦線(BN)が108人、汎マレーシア・イスラム党(PAS)が77人と続いた。

無風選挙となった選挙区はゼロで、180の選挙区で一騎打ち、51選挙区で3つ巴、13選挙区で4つ巴、1選挙区で5つ巴の争いとなった。

解散前は▽セランゴール▽ネグリ・センビラン▽ペナンーーの3州は大連立政権を構成するPHとBNが、▽クランタン▽トレンガヌ▽ケダーーの3州は野党のPNとPASがそれぞれ保有しており、与野党の各陣営が州政権を維持できるかが注目される。アンワル・イブラヒム首相にとっては信任投票の意味合いもある。

このほか同一日程で、選挙違反によって当選無効となった下院クアラトレンガヌ選挙区の補欠選挙が行われる予定で、失職したPASのアハマド・アムザド氏(前副科学技術革新相)とPHのアザン・イスマイル氏(人民正義党=PKR)が立候補した。