【クアラルンプール】 楽天トレードのトン・パクレン副社長(エクイティリサーチ担当)によると、企業収益は今年下半期にさらに改善する見通しだ。
上半期の企業収益は前年同期比推定6ー7%増加したが、下半期は11-12%の増加が見込めるという。昨年通年では10%減となったが、今年通年では9.3ー9.5%増と予想している。
評価減の戻し入れを行う企業が増えると予想されるためで、さらに国内経済活動自体が活発になっているという。ただ業績はセクターによりまちまちで、下半期にさらに業績改善が見込まれるのは石油・ガス、建設、農園、不動産投資信託(REIT)だという。
政府系金融機関MIDFの調査部門によれば、5月末までの今年の株価指数の動きでは、優良株で構成するFBM・KLCIが7.2%下落し、中位株の指数であるFBM70が4.9%上昇した。
第1四半期のFBM・KLCI構成銘柄の収益合計は158億リンギで、前年同期比では3%増だったが、前期比では34.7%減少した。金融銘柄が米欧の銀行危機の影響を受けたこと、一次産品価格の低迷で農園と一次産品関連企業の業績が悪化したことが影響した。
(ザ・サン、8月4日、ベルナマ通信、8月3日)