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独インフィニオン、パワー半導体増産に向けクリム工場を再拡張

【クアラルンプール】 半導体大手の独インフィニオン・テクノロジーズは3日、パワー半導体製造能力増強に向け、ケダ州クリムで操業している同社工場を大幅に拡張し、世界最大規模の直径200mm炭化ケイ素 (SiC)ウエハー(基板)生産施設を増設すると発表した。

同社は2022年2月に20億ユーロ(95億リンギ)を投じ、クリム工場の第3モジュールを増設すると発表していた。第3モジュール第2期として、今後5年間に最大50億ユーロ(249億リンギ)を追加投資する。

200mmSiCへの転換により、オーストリアのフィラッハ工場と合わせ、10年以内に年間約70億ユーロの売上を見込んでいる。インフィ二オンが掲げる、「10年以内にSiC市場シェア30%を獲得」という目標にも貢献できるという。

インフィニオンのヨッヘン・ハネベック最高経営責任者(CEO)は、SiCウエハーは、自動車だけでなく、太陽光発電、エネルギー貯蔵、電気自動車(EV)急速充電器などにも幅広く用いられており、クリム工場の拡張により、市場のリーダーとしての地位を確立できると述べた。

アンワル・イブラヒム首相は声明で、インフィニオンをはじめとするドイツ老舗企業のマレーシアへの継続的な投資は、包括性と持続可能性を前提とした、新経済成長計画に対する信頼の証であると述べた。

インフィ二オンの今年第3四半期の売上高は、前年同期比13%増の40億9,000万ユーロ(44億7,000万ドル)。今年通年での投資額は、約30億ユーロ(149億リンギ)を見込んでいる。
(ザ・スター、8月4日、フリー・マレーシア・トゥデー、ロイター、ベルナマ通信、8月3日、インフィニオン発表資料)

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