通信マキシス、新5Gプランを発売開始

【クアラルンプール】 携帯電話通信サービスのマキシスは14日、15日付けで第5世代移動通信(5G)サービスの新プランを開始すると発表した。

個人向け5G後払いプランが月額79ー199リンギ、企業向け5G後払いプランが月額45リンギ。その他、週額15リンギのホットリンク5G後払い・先払いプランや、月額158リンギのホーム5G Wifiプランも用意する。

マキシスは声明で、新プランには、4G・5G両方で2倍以上のデータ量、5Gでは追加ボーナスデータが含まれるとし、個人と企業の両方、特に動画コンテンツや生産性向上ツールの利用ニーズの増加に対応しているとした。

マキシスのゴー・ショーエン最高経営責任者(CEO)は、「当社のプランは、あらゆる層に魅力的な価値を提供し、誰もが5Gのメリットを享受できるよう、手頃な価格と普及に重点を置いている」と述べた。

マキシスは7月、政府系デジタル・ナショナル(DNB)から第5世代移動通信(5G)ネットワーク回線の卸売を受けると発表していた。セルコムDigi(セルコム・アシアタとDigiドットコムが合併)、テレコム・マレーシア(TM)、Uモバイル、YTLコミュニケーションズの4社は卸売契約を昨年11月に締結している。
(ザ・スター、8月15日、エッジ、8月14日)

サラワク州独自のMM2Hプログラム、申請数が増加

【ペタリンジャヤ】 サラワク州が独自に導入した外国人の長期滞在を奨励するマレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)プログラムは、連邦政府によるプログラムに比べて条件が緩やか、かつ魅力的であることから、申請数が増加している。

サラワク州のアブドル・カリム観光・創造産業・舞台芸術相によると、州政府は2007年に独自のMM2Hプログラムを導入しており、連邦政府が2021年に条件を厳格化した新たなMM2H基準を打ち出した際もこれを採用しなかった。2007年以来の同州における申請承認数は2,093件。昨年は411件を承認し、前年比で1,422%と大幅に増加した。今年年初8カ月の承認数は406件に上っている。

MM2H代理店協会のアンソニー・リュウ会長によると、申請者のほとんどが生活費の低さや緩やかな生活、美しい風景に惹かれて申し込んでいる。連邦政府のプログラムが厳格化されたことから、サラワク州のプログラムを選んだ人もいたという。

連邦政府のMM2Hプログラムでは、保有資産額が150万リンギ、海外所得が月4万リンギ、定期預金が 100万リンギであることが求められているが、サラワク州のプログラムでは、海外所得が月7,000リンギ(夫婦の場合は1万リンギ)、定期預金額が15万リンギ(同30万リンギ)となっている。
(フリー・マレーシア・トゥデー、8月14日)

ベルジャヤフード、韓国「パリバゲット」をフィリピンで展開へ

【クアラルンプール】 飲食店チェーンのベルジャヤ・フードは14日、子会社ベルジャヤ・フード(インターナショナル)を通じ、フィリピンに韓国の人気ベーカリーチェーン「パリバゲット」を展開すると発表した。フィリピン1号店を今年第4四半期にオープンする。

ベルジャヤが発表した声明によると、ベルジャヤ・フード(インターナショナル)、フィリピン子会社のミドル・トレード、「パリバゲット」をシンガポールで運営するバリバゲット・シンガポールの3社間でマスター・フランチャイズ契約を締結した。ベルジャヤ・フード(インターナショナル)とミドル・トレードがフィリピンにおける「パリバゲット」運営企業となり、フィリピンの主要都市での多店舗展開を目指す。

ベルジャヤ・フードのシドニー・キー最高経営責任者(CEO)は、マレーシア国内での事業拡大が成功した約半年後に他国でも展開することになったとし、フィリピンでも成功が再現されることを期待していると述べた。

「パリバゲット」を韓国で運営するSPCグループのホ・ジンス社長兼CEOは、「パリバゲット」は、1988年に韓国で創業し、「全てのパンをもれなく検査する」という「サンミダン」精神により韓国だけで約3,500店舗を展開し、世界的にも成功を収めているとして、フィリピンの顧客が高品質のパンを手軽に入手できるようになり、そのこだわりを体験してもらえるようになることを期待していると述べた。

「パリバゲット」は、韓国で初めてヨーロッパスタイルのベーカリー文化を導入・発展させ、韓国のベーカリー業界をリードしてきた。韓国以外にも、米国、英国、カナダ、中国、フランス、ベトナム、インドネシア、カンボジア、マレーシア、シンガポールに480以上の店舗を展開している。
(ザ・サン、ニュー・ストレーツ・タイムズ、8月15日、エッジ、8月14日)

アストロ、三井住友銀行から4億リンギの中長期融資枠を確保

【クアラルンプール】 有料テレビ放送のアストロ・マレーシア・ホールディングスの完全子会社で衛星放送に携わるミアサット・ブロードキャスト・ネットワーク・システムズ(MBNS)は、マレーシア三井住友銀行(SMBC)から最大4億リンギのタームローン(中長期貸付)枠を確保した。

アストロが14日付けでブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)に宛てた声明によると、今回確保した融資枠は、2018年8月にSMBCから借り入れた3億8,000万リンギの既存タームローンを借り換えるためのもの。借入金は、コンテンツ・番組・チャンネルの制作・購入・ライセンス取得、セットトップボックスの購入(ベンダーファイナンスの清算を含む)、資本支出、営業支出などに充てる。複数回に分け段階的に融資を受ける予定で、3カ月以内に最初の融資を受ける予定。返済は最初の借入日から2年後に分割払いの最初の支払いを行う予定で、4年以内に全額返済する。1年間の延長オプションも付与されている。

アストロの2024年度第1四半期(2ー4月)の売上高は前年同期比7.38%減の8億9,113万リンギ。純利益は、84%減の1,590万リンギだった。
(エッジ、8月14日)

クランタン&トレンガヌ州で新州首相が就任

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 12日に行われた州議会選挙で野党連合・国民同盟(PN)が勝利したクランタン州とトレンガヌ州で15日、新たな州首相の就任式が行われた。

イスラム原理主義政党・汎マレーシア・イスラム党(PAS)が第一党となっているクランタン州では、アハマド・ヤコブ前州首相(PAS)に代わって、モハマド・ナスルディン・ダウド氏(PAS)が新州首相に任命された。同じくPASが政権を握るトレンガヌ州では、アハマド・サムスリ・モクタル前州首相(PAS)が再任され宣誓式を行った。

6州で行われた同時州議会選挙後、アンワル首相率いる連立政権を構成する希望同盟(PH)と国民戦線(BN)の連合が勝利したペナン州ではチョウ・コンヨウ前州首相(民主行動党=DAP)、ネグリ・センビラン州ではアミヌディン・ハルン前首相(人民正義党=PKR)がそれぞれ再任された。またPNが勝利したケダ州でモハマド・サヌシ前首相(PAS)が再任された。

なおセランゴール州では、アミルディン・シャリ前首相(PKR)の再任が有力となっており、18日に宣誓式を執り行う予定だ。