【ジョホール州イスカンダル・プテリ】 政府はジョホール州の人工島プロジェクト「フォレスト・シティ」に金融特区を設ける。同シティに投資を呼び込み、経済活動の起爆剤とする考えだ。

来年度予算案について各州政府から意見、要望を聞くためのもので、財務省と州政府関係者との会合で、アンワル・イブラヒム首相が発表した。

フォレスト・シティは中国の一帯一路構想のもとで提案されたプロジェクトで、ジョホール海峡を埋め立て造成した4つの人工島(面積は合計30平方キロ)でコンドミニアム、学校、オフィスビル、ショッピングモールなどを総合的に開発する。
経営難にある中国の不動産開発大手の碧桂園と、ジョホール州政府と州のスルタンを後ろ盾とするエスプラネード・ダンガ88の合弁事業。

アンワル氏は、熟練労働者に対する特別所得税率(15%)や数次ビザなど、イスカンダル・マレーシアに与えている優遇措置をフォレスト・シティにも与えると述べた。

そうした措置によりビジネス経費は低くなり、隣接するシンガポールの経費が高いことを考慮すれば、投資をさらに呼び込めるという。
(ベルナマ通信、フリー・マレーシア・トゥデー、8月25日)