【クアラルンプール】 マレーシア航空の親会社であるマレーシア・アビエーション・グループ(MAG)は、先ごろ機内食サービス契約を打ち切ったブラヒムズ・フード・サービス(BFS)の経営権取得を選択肢の一つとして検討していることを明らかにした。

マレーシア航空(MAB)は現在BFSの株式の30%を保有しており、ブラヒムズ・ホールディングス(BHB)が残りの70%を保有している。MAGグループのイザム・イスマイル社長は、BFS買収について同グループが機内食事業を継続する上での選択肢のうちの一つだと説明。BFSの残余株70%をBHBから購入することを検討していると述べた。

BFSの評価を行うために、すでにBHBとMABの両社により共同評価者としてデロイトが任命されており、2週間以内に評価作業が完了する予定。 これに基づきMAGはBFSの株式取得に関してBHBとの交渉を続行するかどうかを決定する。

イザム社長によると、MAGはこのほか多様な機内食サービス会社を採用することや、長期的に独自の機内食サービス会社を立ち上げることを選択肢として検討している。支配株を持つことを条件に国際的な機内食サービス会社との合弁設立にも前向きだという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、エッジ、9月5日)