【プトラジャヤ】 ンガ・コーミン地方行政開発相は7日、国家循環経済委員会(NCEC)の設立を発表した。主に都市で排出される固形廃棄物の問題に対処するための委員会で、循環型経済への移行を推進する。

会見でンガ氏は「循環経済に移行することで製品寿命が延び、廃棄される資源が減る」と意義を述べた。

ンガ氏によると、消費された資源を再利用することなく廃棄する直線型経済では資源枯渇につながり、環境への負荷も大きいという。

NCECは、▽リサイクルされた資材の需要掘り起こし・市場開発▽設計による製品寿命の最適化▽廃棄物の分別収集ーーなど6つの要素を柱にする。地方行政開発省は必要な基盤および奨励措置を提供する。

同省が固形廃棄物管理のための青写真を策定し、NCECが行動計画の調整、監督に当たる。青写真の策定に当たっては民間の意見を取り入れる。立法措置も講じる。

ンガ氏は、循環型経済の推進により再利用品の需要が増加し、新たな事業機会が生まれると経済全体への好影響を指摘した。

廃棄物の再利用率は15年が15%だったが、現在は33.17%。25年の政府目標は40%。
(ザ・サン、ニュー・ストレーツ・タイムズ、9月8日)