【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本政府観光局(JNTO)が発表した2023年8月の訪日者数統計(推計値)によると、マレーシアからの訪日者数は1万9,200人となり、前年同月比で8.5倍、前月比で10.3%増となった。
JNTOによると、日本の水際規制緩和、学校休暇の影響もあり、訪日外客数は大幅に増加した。また、2019年同月比ではマイナス3.2%となった。コタキナバルー成田間の復便、クアラルンプールー関西空港間の増便などもあり、日本への直行便数は前年同月に比べ回復傾向にある。
1ー8月では23万900人となり、前年同期比で26.8倍となったものの、2019年比では17.7%減となった。
8月の世界全体の訪日者数は、前年同月から12.7倍の215万6,900人となったが、2019年同月からは14.4%減となった。年初8カ月では1,518万9,900人となり、前年同期比18.5倍、2019年比マイナス31.4%となった。
JNTOは、新たな観光立国推進基本計画等を踏まえ、観光立国の復活に向けて、観光地・ 観光産業について持続可能な形で「稼ぐ力」を高めるとともに、地方誘客や消費拡大を促進する必要があると指摘。国内関係者が連携し、海外旅行会社等へのセールス強化や情報発信を通じた高付加価値旅行、アドベンチャートラベルの推進、ミーティング、報奨旅行、国際会議、展示会(MICE)誘致等の取組を強化していくことが求められるとした。