【クアラルンプール】 格付会社のマレーシア・レーティング・コーポレーション(MARC)は、2024年のマレーシア国内総生産(GDP)について、4.2%成長すると予想される(今年は1.4%と予想)製造業が牽引役となって4ー5%成長するとの予想を示した。
MARCは、政府が今年発表した、化学産業ロードマップ(CIR2030)、国家エネルギー移行ロードマップ(NETR)、新産業マスタープラン(NIMP2030)などの経済計画と並行して、産業空洞化への懸念の中にあって、2024年度予算案では高成長・高価値 (HGHV) 分野のさらなる開発を目指していると指摘。再投資に対する税制優遇措置、投資家向けのビザ自由化計画、技術・職業教育と訓練に対する産業界の理解促進、電気・電子製品向けの新たなハイテク産業集積地域の開発などの取り組みにより、HGHV化実現への期待が高まるだろうと述べた。
またMARCは、開発目標と同時にマレーシア政府が自動化促進のための税制優遇措置の拡大、テクノロジーを活用した外国人労働者への依存軽減の奨励、起業家育成、人的資本の向上、インフラ投資を通じた実質生産性の向上に引き続き取り組んでいると指摘した。
(ベルナマ通信、10月16日)