【クアラルンプール】 イスラム原理主義野党、汎マレーシア・イスラム党(PAS)は21日、国内政党として初めて、党独自のスーパーアプリ「マイワンPAS・マスターカード」を発表した。

PASのタキユディン・ハッサン事務局長は、「スーパーアプリは党のデジタル化に向けた取り組みの一環である」とし、利用者は、アプリを通じて政党に直接寄付できると述べた。寄付機能以外にも、PASが提供している保険「スキムPAS」や、礼拝の時間・方向(キブラ)の通知、ニュース、生活支援サービスなど、既存アプリの機能を統合し提供する。PAS党員以外の一般市民も利用可能。

料金収受システムのマネージペイ・システムズ(MPay)および国際クレジットカードであるマスターカードと提携し、電子ウォレットなどの決済機能も提供する。QRコード決済やマスターカードが発行するデビットカードの登録が可能。取引上限額は、電子ウォレットが2万5,000リンギ、マスターカードが1万リンギ。現時点ではアンドロイド版のみリリースされており、アイフォン版については近日利用可能となる。11月24日までにアプリの申請手続きや既存アプリの統合プロセスを完了させる予定だ。
(マレー・メイル、ワールドオブバズ、10月21日)