【クアラルンプール】 政府機関であるサイバーセキュリティ・マレーシア(CSM)は21日、インスタントメッセージサービスのテレグラム上で広まっているフィッシング詐欺について警告を発した。

CSMによると、財務省が運営する、貧困層向け食料支援プログラム「SARA」のウェブサイトを模倣した偽サイトのURLが拡散されている。URLをクリックすると、電子ウォレットのログインページに似たページを表示し、電話番号などを入力させる。ユーザー情報を詐取することで、テレグラムのアカウントを乗っ取ることが目的だという。

テレグラムは、メッセージの暗号化機能や一定時間後に消える機能を有しており、セキュリティの高さやプライバシー保護を特徴としているが、それが悪用され、特殊詐欺や強盗などの犯罪に利用されることも増えているという。
(ザ・サン電子版、ベルナマ通信、10月21日)