【クチン】 マレーシア・アビエーション・グループ(MAG)傘下の地域航空会社MASウィングスは、サラワク州バリオ(BBN)と同ロン・バンガ(LBP)を結ぶ新路線を10月29日に就航すると発表した。
機材は、19人乗りの小型旅客機である、デ・ハビランド・カナダ(現ボンバルディア・エアロスペース)の「DHC-6ツイン・オッター」型機を使用。週1回日曜日の運航で、「MH3142」は、BBN発が午前10時30分、LBP着が午前10時55分。「MH3143」は、LBP発が午前11時15分、BBN着が午前11時40分。料金は片道67リンギ、往復134リンギから。
MASウィングスは声明で、クチン―リンバン、ミリ―バリオおよびロン・セリダン、ムカ―クチンといった主要路線も増便すると言明。新規就航や増便により便利な交通手段を提供することで、レジャー旅行や中小企業のビジネス旅行を支援し、地元の観光産業を後押ししていくとしている。
(ボルネオポスト、10月24日、サラワク・トリビューン、10月23日)
タイのミルクティー店「チャトラムー」、1号店がオープン
【クアラルンプール】 スペイン発のフローズンヨーグルト専門店「ラオラオ」をマレーシアで展開するウッドペッカーズ・グループは、タイの老舗ミルクティー店「チャトラムー」のマレーシア1号店をプトラジャヤの「IOIシティモール」にオープンした。
ウッドペッカーズは、チャトラムーを運営するタイ企業チャ・タイ・インターナショナル・カンパニーとの間で、マレーシアにおける20年間の独占フランチャイズ契約を締結しており、来年末までに全国で40店舗を展開する計画だ。チャトラムーにとり、タイ国外でのフランチャイズ展開はマレーシアが初となる。
ウッドペッカーズのタン・カイヨン最高経営責任者(CEO)は、タイでトップの地位にあるミルクティー・ブランドをマレーシアの消費者に紹介できることを嬉しく思うとし、食品・飲料(F&B)業界における豊富な経験と「ラオラオ」を成功させた実績から、チャトラムーでも成功できると確信していると述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、10月24日)
エアアジアXマレーシア、第3四半期の座席利用率が80%に
【クアラルンプール】 キャピタルA傘下の中距離格安航空のエアアジアX(AAX)マレーシアは、2023年第3四半期(7ー9月)の座席数は前年同期比で約9.2倍の101万4,432席となり、有償座席利用率(PLF)が7ポイントアップし80%となったと明らかにした。
第3四半期の旅客数は80万7,004人で、前年同期の8万493人から約10倍となった。有効座席キロ(ASK)は44億1,200万座席キロとなり、前年同期比で11.9倍となった。有償旅客キロ(RPK)は34億5,200万旅客キロとなり、13.4倍となった。離着陸回数は1.3倍の4,373回。機材数はエアバスA330型機17機となり、前年同期比8機増加した。
エアアジアXマレーシアは、第3四半期にはインド2路線目となるアムリトサル線、中国4路線目となる成都線を開設。運航便数は、前年同期の週23便から週114便に急増した。前期比でも19%の増加となった。
(マレー・メイル、エッジ、ベルナマ通信、10月24日、エアアジアX発表資料)
リンギの対シンガポールドル為替、過去最安値水準に
【クアラルンプール】 通貨リンギの対シンガポール・ドル為替が下落を続けており、24日午前には過去最安値となる1シンガポール・ドル=3.5086リンギを記録。初めて3.5リンギ水準を突破した。
SPIアセット・マネジメントのスティーブン・イネス氏は、「シンガポール金融管理局(MAS)がマレーシア中央銀行バンク・ネガラ(BNM)に比べてより積極的な政策をとっているからだ。これは基本的にマレーシアの中国経済への依存度がより大きくなった結果だ」と分析。シンガポールの銀行が堅調なことと、中国経済の減速がマレーシアにとって逆風となっており、比較的安全な通貨としてシンガポール・ドルが魅力を増していると説明した。
CIMBバンクやRHBバンクなどのマレーシアの銀行がシンガポールドル建てで4.0%という高い定期預金金利を打ち出しており、2.0ー2.75%という低い金利のマレーシアから資金が流れていることもシンガポール・ドルに対するリンギ安に拍車をかけているという。
UCSIマレーシア大学のリュー・チーヨーン准教授は、シンガポールドルに対するリンギ安は経済成長、インフレ、金利差の違いに起因する可能性があると指摘。長期的には事業運営の拠点に関するシンガポール企業の決定に影響を与える可能性があり、事業コストを安くするためマレーシアへの投資を増やす可能性があると述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、10月25日)
日本式ドラッグストアのアルプロスギ薬局、2店舗同時オープン
【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 アルプロ・スギ・ベンチャーは25日、日本式ドラッグストアのアルプロ・スギ薬局2店舗を同時オープンした。アルプロ・スギ・ベンチャーは、スギホールディングス(本社・愛知県大府市)と医薬品販売のアルプロ・ファーマシーのグループ会社アルプロ・アライアンスとの間の合弁会社(JV)。
セランゴール州ペタリンジャヤの「スターリング・モール」およびジョホール州ジョホールバルの「パラダイム・モール」内にオープンした。日本で1,600店舗を展開する大手薬局チェーンであるスギ薬局と提携し、健康関連商品、化粧品、日用品などを取り揃える。新商品は日本とマレーシアで同日発売を行うなど、幅広い品揃えが強みで、薬剤師、栄養士、ビューティーアドバイザーなども常駐し、カウンセリングサービスを提供する。新規開店を記念して、両店舗で10月27ー31日の5日間、最大70%割引となる期間限定セールも実施する。