【クチン】 サラワク州政府系航空会社、ホーンビル・スカイウェイズは27日、マレーシア・アビエーション・グループ(MAG)との間で、MAG子会社である地域航空会社、MASウイングスの株式取得に向けて覚書を締結した。

調印式に立ち会った同州のアバン・ジョハリ首相は、買収はデューデリジェンスが完了してから3カ月以内に完了する必要があると言明。現在、サラワク州運輸局とMAGおよびカザナ・ホールディングスの間で詳細な協議が行われていると述べた。

アバン氏は、買収に関する協議が間もなく完了するとした上で、「我々はMASウイングスの過半数株の取得を望んでいるが、おそらくMAGも一部の株を望んでいるだろう」と言明。サラワク州が島部であるため、州政府には地域便と国際線の接続を良好にする必要があるとし、接続性の確保は同州の経済活動を支援するために重要だと指摘した。

またアバン氏は、現在、サラワク州の地域および国際航空路線には、マレーシア航空、ファイアフライ航空、エアアジア、スクート、バティック・エアが就航しているが、需要を満たすためには民間航空会社に依存することはできないと述べた。

サラワク州によるMASウイング買収については、今年7月20日に州政府と連邦政府の間で原則合意していた。
(ザ・スター、10月28日、マレー・メイル、10月27日)