ファイアフライ航空、11月3日にペナン バンコク直行便を就航

【クアラルンプール】 マレーシア・アビエーション・グループ (MAG)の格安航空部門、ファイアフライは、11月3日にペナンーバンコク(ドンムアン空港)直行便の運航を開始すると発表した。ファイアフライにとりペナンからタイへの直行便乗り入れはプーケットに続く2カ所目となる。

機材は定員189人のボーイング「B737-800」型機を使用。月・水・金・土・日の週5便運航する。スケジュールはペナン発が16時、バンコク着が16時50分、バンコク発が18時、ペナン着が20時50分となっている。就航記念として、旅行期間11月3日から2024年3月30日までを対象に、片道159リンギの特別運賃を提供する。発売期間は10月22日まで。
(ザ・サン、10月10日、エッジ、10月9日、ファイアフライ発表資料)

UMWトヨタ、年初9カ月の販売台数が8%増に

【クアラルンプール】 UMWトヨタ・モーターは、「トヨタ」と「レクサス」の両ブランドを合わせた2月の販売台数が9,228台となったと明らかにした。

「トヨタ」の販売台数は9,020台、「レクサス」は208台だった。年初9カ月の累計販売台数は7万6,511台となり、前年同期の7万872台を8%上回った。

ラビンドラン・クルサミー社長は、Z世代のドライバーをターゲットにしている2023年版「ヤリス」の発売によりBセグメント・ハッチバック市場における主導的な地位を固めたと言明。「顧客の期待に応えるために、製品の更新と改善を続けてきた」と強調した。

UMWトヨタ・モーターは先ごろ、トヨタ車の所有者向け新アプリ「トヨタMY」を発表。従来提供していた2つのアプリ「トヨタドライブ」および「トヨタ24セブン」の機能をひとつのアプリに統合した。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、ザ・サン、10月10日、ベルナマ通信、10月9日)

アスコット、ペナンに初の「クレストコレクション」ホテル開設

【クアラルンプール】 シンガポール系キャピタランド・インベストメントの完全子会社であり宿泊事業に携わるアスコットは、ペナン州ジョージタウンに5つ星ホテルである「クレスト・コレクション」ブランドのホテルをオープンした。アスコットがマレーシア国内で運営する5カ所目のホテルとなる。

ホテル名は「ジョージ・ペナン・バイ・クレスト・コレクション(ジョージ・ペナン)」。ユネスコ世界遺産地区内の歴史的建物を引き継ぎ、92室のホテルとして生まれ変わらせた。クラシックな外観を持ちながら、多国籍料理のレストランやバー、スチームバス、ジム、塩水プールなど近代的設備を備えている。

8日に開催された開業式にはペナン州のチョウ・コンヨウ首相も参加した。チョウ州首相は、ジョージ・ペナンの構想が最初に持ち上がった当時は州議会の平議員だったことから思い入れのあるホテルだとし、ペナンはこの数十年で港湾貿易地から 「東洋のシリコンバレー」として知られるまで発展したと言明。ペナンはまた、世界有数の文化遺産を有する場所として国際的にも認知されていると述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ペナンプロパティトーク・ドットコム、10月9日)

KLで「パビリオン・ダマンサラハイツモール」がソフトオープン

【クアラルンプール】 クアラルンプールのダマンサラ・ハイツで新ショッピング・モール「パビリオン・ダマンサラ・ハイツ・モール」が9日にソフトオープンした。

「パビリオン・ダマンサラ・ハイツ・モール」は6階建てで、賃貸スペースの約80%で入居が決定しており、10月末までに専門店やレストランなど100店舗が順次オープンする計画だ。米テスラのショールームも10月にオープン予定で、サイバージャヤのテスラ・マレーシア本社併設のショールームに次ぐ国内2カ所目となる。

運営会社、クアラルンプール・パビリオンのリテール部門のジョイス・ヤップ最高経営責任者(CEO)は、「常に快適で便利なショッピング体験と質の高いサービスを提供することを目指しており、年末年始が近いこと、オフィス棟8棟もオープン済みで住宅棟の引き渡しもまもなく開始されることから、今がオープン時期としてベスト」と言明。毎年第4四半期には小売売上高が急増し、また、観光業の回復、世界経済の改善、内需を牽引する政策などから、来年も国内経済の成長が継続すると予想されるため、今後についても楽観視していると述べた。

パビリオン・ダマンサラ・ハイツは、パビリオングループとカナダ年金制度投資委員会(CPPIB)の共同開発によるもので、ショッピング・モールのほか、住宅棟、オフィス棟、5つ星ホテルにより構成される。首都圏大量高速輸送(MRT)プサット・バンダル・ダマンサラ駅に隣接し、またSPRINT高速道路、デュタ・ウル・クラン高速道路(DUKE)、ペンチャラ・リンク、連邦高速道路(フェデラル・ハイウェイ)などの主要高速道路からもアクセスできる。
(ラキヤット・ポスト、ポールタン、10月9日)

UMWイクイップメント、豊田自動織機との協力強化

【クアラルンプール】 UMWホールディングス傘下のUMWイクイップメント・ディビジョン (UEDSB)は、完全子会社であるUMWトヨタ・マテリアル・ハンドリング(UTMH)の株式26%の譲渡に関して、豊田自動織機(本社・愛知県刈谷市)との間で株式売買契約を締結した。

産業機器部門での協力関係強化に向けたもので、譲渡額は2億6,000万リンギ。取引は年内に完了する見込みで、推定8,550万リンギ(1株あたり7.32セン)の譲渡益が見込まれる。なおUTMHの残り74%の株式は引き続きUEDSBが保有する。

UMWホールディングスのアハマド・フアド・ケナリ社長兼最高経営責任者(CEO)は、豊田自動織機との協力関係強化により、産業機器の販売から、ワンストップセンターサービスや物流自動化まで事業を拡大することができるようになるとし、新機器や革新的なソリューションの導入、付加価値サービスの向上により、顧客基盤や市場シェアの拡大を目指すと述べた。

UMWと豊田自動織機は、1967年に協業を開始。同年にUMWがマレーシアとシンガポールでトヨタのフォークリフトの販売代理店権を獲得し、現在ではベトナムや中国の上海・浙江地域においても販売を行っている。産業機器のトップメーカーである豊田自動織機と域内で強力な販売力を有するUMWが協力関係を深めることで、今後の産業機器事業の成長が期待できるという。
(ザ・スター電子版、エッジ、ベルナマ通信、10月9日)

サラワクメトロ、水素バスの支線バスとしての運用を計画

【クチン】 サラワク経済開発公社(SEDC)傘下のサラワク・メトロは、試験導入を進めている水素バスについて、住宅街と自動高速輸送(ART)システムの駅を接続するためのフィーダーバス(支線バス)として運用していく考えだ。

ARTシステム整備はクチン都市交通システム(KUTS)プロジェクトの中核と位置づけられており、水素バスによるフィーダーバスの運用は、KUTS第1期においてARTの旅客サービスが2025年第4四半期までに段階的に運行開始した後になる見込み。

サラワク・メトロは現在、熱帯気候や地形といった現地の環境における水素バス車両の性能に関するデータを収集するために試験運行を行っている。収集されたデータは、水素バスの製造と設計に活用される。

サラワク・メトロは9月22日から10月1日まで行われた「サラワク・アグロフェスト2023」イベントで水素バスの試験運行を実施し、利用者からは好評を得たという。水素バスは会場までのシャトルサービスとして1日6回運行した。
(ボルネオ・ポスト、10月7日)

エルニーニョ現象と北東モンスーン時期が重なる、気象局予報

【クアラルンプール】 マレーシア気象局は、エルニーニョ現象と北東モンスーン期が重なる可能性があるとして、最新の気象情報を確認するなど、注意するよう国民に呼びかけた。

マレーシア国立気候センターの首席アシスタント・ディレクターのアミルル・ニザム氏によると、エルニーニョ現象は、雨季が始まる今年末から来年初頭にかけてピークに達すると予想されている。同時に今年11月から来年3月までは北東モンスーン期となるため、マレー半島の東海岸に位置する州や東マレーシアのサバ・サラワク州に大雨をもたらすという。

マレーシア気象局が発表した年末の天気予報によると、北東モンスーン期に入ることで、クリスマスや新年は雨が多くなることが予想されている。雨が落ち着いた後には、猛暑が見込まれており、来年3月に熱波が繰り返し襲って来て、エルニーニョ現象の影響で気温が38度に達する可能性がある。

マレーシアでは、今年3、4月にかけて気温が35ー36度で推移し、猛暑となった。今年の暑さを考慮すると、来年3、4月もエルニーニョ現象の影響で再び、平均気温を上回る可能性があるという。
(ザ・スター、10月6日、ベルナマ通信、ボルネオ・ポスト、10月5日)

5G第2期の通信業者、今月中旬までに決定の見込み=通信相

【クアラルンプール】 ファーミ・ファジル通信デジタル相は6日、第5世代移動通信(5G)ネットワーク計画第2期について、今月中旬までに通信業者を決定すると述べた。

5Gネットワークの展開は当初、国営デジタル・ナショナル(DNB)による1社独占体制で進められていたが、ファーミ大臣が今年5月、DNBが「人口集中地区の5Gカバー率80%」という目標を達成した後、第2期には別通信企業を公開入札により選定すると発表していた。現在は通信業者と協議中で、順調に行けば最速で今月中旬までに第2期の通信業者が決定するという。

ファーミ大臣はまた、現時点で国内の携帯電話アカウント数は4,500万アカウント存在するが、そのうち5G対応機器を利用しているのは約700万カウントに過ぎず、5Gネットワークが居住地域をカバーしていても実際には利用されていないケースが多いと述べた。そのため、8月に発表した低所得層向け5G携帯付き低価格プラン「5G慈悲(ラーマ)パッケージ」の推進や、5G導入時に通信業者が消費者に要求している追加料金問題の解消などに取り組んでいるとし、5G追加料金に関しては、通信業者との協議の上、数週間以内に改善できる見込みだとしている。

(マレー・メイル、マレーシアン・リザーブ、ベルナマ通信、10月6日)

UMWトヨタが所有者向け新アプリ、「トヨタMY」を発表

【クアラルンプール】 UMWトヨタ・モーター(UMWT)は、トヨタ車所有者向け新アプリ「トヨタMY」を発表。従来提供していた2つのアプリ「トヨタドライブ」および「トヨタ24セブン」の機能をひとつのアプリに統合した。

「トヨタMY」では、車両情報や会員ポイントの確認、サービス予約、「24セブン」ロードアシストの依頼、近隣のトヨタ販売店の検索などが可能。トヨタ車に関する最新ニュースやキャンペーン情報なども提供する。

従来の「トヨタドライブ」および「トヨタ24セブン」の両アプリは段階的に廃止する。「トヨタドライブ」は、アプリのアップデートにより自動的に「トヨタMY」に置き換わるが、その際、登録メールアドレスによるログインが必要となる。新規顧客の場合、車両購入時に販売店で詳細情報を登録することで、アカウント作成が容易になるという。「トヨタMY」はアンドロイド版、アイフォン版を用意しており、すでにダウンロードが可能となっている。
(ポールタン、10月6日)

乳飲料のダッチレディー、来年新工場移転で生産量を倍増へ

【クアラルンプール】 オランダ系乳飲料大手のダッチ・レディー・ミルク・インダストリーズは、ネグリ・センビラン州バンダル・エンステックに5億4,000万リンギをかけて建設中の新工場への本格移転に伴い、2024年には生産量を2倍にする計画だ。

ラムジート・カウル社長によると、新工場の敷地面積は12.9ヘクタールで、セランゴール州ペタリンジャヤ工場の3倍の広さをもつ。8本の生産ラインを設置する予定で、生産は2024年半ばの開始を見込んでいる。新製造ハブには流通センターを併設し、製造から出荷まで一貫して行えるようにする。また輸出向け製品開発のための研究開発(R&D)センターも併設する予定だ。

ダッチ・レディーは2023年8月時点でマレーシアでトップの28.1%の市場シェアを有し、数量ベースでのシェアは34.2%に達する。

ペタリンジャヤ・セクション13にある現工場の敷地は、不動産開発のUEMサンライズに売却しており、UEMサンライズは2024年下半期に工場を取り壊し、2025年にも高層住宅と小売店で構成される複合不動産開発に着手する計画だ。
(フリー・マレーシア・トゥデー、エッジ、ベルナマ通信、10月8日)