【クアラルンプール】 三井物産(本社・東京都千代田区)は2日、通信大手アシアタ傘下でアジア12カ国でデジタルマーケティング事業を展開するアシアタ・デジタル・アナリティクス(ADA)の持株会社アシアタ・デジタル・サービシーズ(ADS)の株式16.7%を約5,800万米ドルで追加取得すると発表した。
これに伴い、三井物産のADS株式持分比率は従来の3.3%から20%まで増加し、ADSは持分法適用会社となる。また、ADAへの実質的な出資比率は12.69%となる。
ADAは豊富な保有データおよび人工知能(AI)によるデータ分析に基づき、潜在顧客分析から顧客獲得、維持、ライフタイムバリューの最大化まで、一貫サービスを提供するデジタルマーケティング事業会社。三井物産は、2017年にアシアタ傘下であるカンボジアの携帯通信企業スマートアシアタに出資し、2019年にはADSに初出資していた。
三井物産は、今回の追加投資後、出資先・取引先にADAのデジタルマーケティングサービスを提供し、顧客企業のマーケティングDXを一層支援し、ADAの更なる成長戦略を推進する。今後もさらなる成長が見込まれるアジアにおけるデジタルマーケティング事業を通じて、必要な人々に必要な情報・サービスを届けることができる世界を下支えし、豊かな暮らしづくりに貢献していく方針だ。