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日揮、旭化成・ジェンタリと水素製造施設の基本設計を開始へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日揮ホールディングス(本社・神奈川県横浜市)は15日、旭化成(本社・東京都千代田区)およびジェンタリ・ハイドロジェンとの間で、水素製造プラントの基本設計に向け、覚書(MoU)を締結したと発表した。ジェンタリ・ハイドロジェンは、国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)のクリーンエネルギー子会社であるジェンタリの100%子会社。

3社は、マレーシアにおける60メガワット(MW)級アルカリ水電解システムの実現可能性調査を終了したことを受け、水素製造プラントの基本設計(FEED)段階に移行する。

同システムでは年間8,000トンのグリーン水素製造が見込まれており、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金に採択された「大規模アルカリ水電解水素製造システムの開発およびグリーンケミカルプラントの実証」のプロジェクトの一部として運用する。2024年1月のFEED開始に向けて3社で準備を進めており、2027年の実証運転開始を目指している。

本プロジェクトではまた、60MW級の電解槽を導入し、プラントの運転を最適化する統合制御システムの実証も行う。マレーシアでのグリーン水素の製造を通じて、日本とマレーシア、そして東南アジアの市場開発を推進し、脱炭素化に向けたグリーン水素の生産基盤を域内で確立することを目指す。

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