【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 神戸製鋼所(本社・兵庫県神戸市)は17日、日揮グローバル(本社・神奈川県横浜市)から、マレーシアに新規設置される浮体式液化天然ガス生産プラント(FLNG)向けに、同社のマイクロチャネル熱交換器(製品名・DCHE)を受注したと発表した。
DCHEは、神戸製鋼所の50年以上にわたる熱交換器の設計・製造に関する知見を活かし、2012年に製品化されたもの。ステンレスのプレートに幅1ー2ミリメートル(mm)の微細な流路を加工・積層し、拡散接合(材料同士を密着させ、高温で加熱しながら加圧し、原子レベルで結びつける接合)を行うことで、一般的なシェルアンドチューブ構造(2重管式)のものと比較し、広い伝熱面積、コンパクト性、超高圧への耐性を有しているのが特長。その特長から水素ステーション向けの熱交換器として、世界で高いシェアを有している。
今回はFLNG用途として、大型プラント向けDCHEを受注した。神戸製鋼所は洋上浮体式設備向けにDCHEの拡販を進めていく予定で、今後も個性と技術を活かし合い、社会課題の解決に挑みつづける方針だ。