【クアラルンプール】 アンソニー・ローク運輸相は21日、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国における貨物の移動を促進する「物品の越境の円滑化に関する枠組協定(AFAFGIT)」について、マレー半島部で2024年1月1日から実施すると発表した。

AFAFGITの運用に向け、ASEAN税関通過システム(ACTS)を導入する。ACTSの導入により、原産国、経由国、目的国まで、途中での再申告や車両乗り換えの必要がなくなる。ASEAN加盟各国は、ASEAN物品輸送車(AGVCB)許可証を500件発行する資格を有し、全加盟国の同意により発行数を増やすことも可能。

ローク運輸相は、国内では公共陸運局(APAD)がAGVCB許可証を発行し、関税局がACTSの運営を担当すると述べた。2024年1月1日以降、条件を満たした貨物自動車運行会社は、APADにオンライン申請書を提出することができる。また、東マレーシア(サバ、サラワク、ラブアン)では、ブルネイ、インドネシア、フィリピンのACTS導入後に運用を開始するとした。

AFAFGITは、ASEAN自由貿易地域(AFTA)の実施に向け、輸送・貿易を促進する目的で1998年12月に締結されている。
(エッジ、ベルナマ通信、マレーシアン・リザーブ、11月21日)