【クアラルンプール】 エコノミストらは、今年通年のヘッドライン・インフレ率予想を2.5ー2.7%に下方修正した。
MIDFリサーチは、当初3%としていた予想を2.7%に引き下げた。年初10カ月の食品の平均インフレ率が前年同期比5.3%となり、予測よりも伸び率が緩やかになるのが早かったためと下方修正の理由を説明した。
また、UOBも今年通年のヘッドライン・インフレ率予想を2.8%から2.5%に引き下げた。年末までに値上げ案は出ていないとして、ヘッドライン・インフレ率は下降傾向を維持し、11月と12月は平均で1.7%程度になる可能性が高いとし、下方修正を実施したと明らかにした。
一方でRHBは、今年通年の予想は2.6%で据え置いたが、2024年については3.3%と予想した。
統計局の発表によると、1ー10月の消費者物価指数(CPI=2010年を100として算出)は、前年同期比で2.7%上昇。10月単月でも前年同月比でプラス1.8%にとどまり、9月の1.9%、8月の2%から伸び率は減速した。
(エッジ、11月24日)