ハードリカー販売免許の新規発行は依然凍結=KL市政府

【クアラルンプール】 クアラルンプール市政府(DBKL)は5日、雑貨店、コンビニエンスストア、中医薬局におけるハードリカー販売免許について、更新手続きの審査は進めているものの新規発行の凍結措置については依然として有効だと明らかにした。

10月に新たな委員会メンバーが任命された物品免許委員会(ELBKL)は、免許更新に関する審査のみを行っており、11月23日に開催された審査会合で承認された1,519件は全て更新案件で、新規発行はないという。
ELBKLのロナルド・プア新議長は先ごろ、規制を遵守している限り、ハードリカーの販売は許可されるとした上で、あくまで申請はケースバイケースで検討されると述べていた。

DBKLは2021年11月1日、酒類販売に関する新たなガイドラインを発表。ビールの販売時間や保管場所を制限したほか、食料雑貨店、コンビニエンスストア、中医薬局におけるハードリカー販売を禁止した。これを受けて華人の商工団体などが権利侵害だとして反発していた。
(ザ・スター電子版、ベルナマ通信、12月5日)

アジアがんフォーラム、マレーシア対がん協会などと協力へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 アジアがんフォーラム(所在地・東京都世田谷区)は5日、11月29日付けで、マレーシア対がん協会(NCSM)およびマレーシアで事業展開する住友商事グループ3社との間で、協働に向けた覚書(MoU)を締結した。

NCSMはクアラルンプールに拠点を構える非政府組織(NGO)。住友商事グループ3社は、▽PMケア(マネージドケア事業)▽メディエクスプレス(同)▽SCヘルスケア(統括事業会社)ーー。

5者は共同でマレーシアにおけるヘルスケアビジネス領域の潜在的需要や機会を探る。マレーシア国民の職域において、がんに対する認識、検診、治療を促進し、国民の医療アクセスを改善するとともに、企業の医療費の抑制を目指す。具体的な活動内容としては、▽がんに対するリテラシー向上▽がん検診の推進▽がんに関するデータの収集、調査、分析ーーを行う。

今後は、5者の間で、職域におけるがん検診の推進を進めながら、がんの予防領域だけでなく治療領域についても調査研究を行い、医療アクセスの改善に貢献する。医療・介護事業の国際展開を検討する日本企業との学際的・国際的な連携も行っていく。さらに、一連の活動で得られた知見・ノウハウを活用し、日本の医療サービスの更なる質向上に貢献することを目指す方針だ。

デジタル入国カード事前登録義務、年内は猶予=内務相

【セパン】 12月1日付けで外国人入国者に対して義務付けられたマレーシア・デジタル入国カード(MDAC)の事前登録について、サイフディン・ナスシオン内務相は、年内は猶予すると発表した。ただ1月1日からは到着2ー3日前の登録を義務付ける。

5日にクアラルンプール新国際空港(KLIA)第1ターミナルで「ビザ自由化計画(PLV)」の実施状況を視察したサイフディン内相は、こうした新制度をマレーシア到着時に知る旅行者もいるため、到着時にもMDAC登録できるよう実施において柔軟性を持たせてあると言明。MDAC事前登録制度そのものについては、「観光客の入国条件を緩和しても、安全管理が損なわれないようにするには同制度が重要」と述べ、セキュリティ機能を強調した。

またサイフディン内相は、MDAC登録義務について▽シンガポール国民▽マレーシア永住権保持者▽マレーシア長期滞在パス保持者▽外交パスポート保持者▽ブルネイ一般身分証明書(GCI)保持者▽ブルネイ・マレーシア頻繁旅行証保持者▽タイおよびインドネシア国境パス保持者ーーの7つのカテゴリーに対しては免除されると述べた。

KLIAでは、中国とインドからの旅行者に対して12月1日付けで最長30日間のビザなし滞在を認めることを受け、混雑回避のために新たに入国管理局カウンター14カ所を設置し60カ所に増強した。
(ザ・スター、12月6日、マレー・メイル、エッジ、ベルナマ通信、12月5日)

眼鏡のパリミキ、KLの西武百貨店内に7店舗目をオープン

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 眼鏡専門店チェーンのパリミキホールディングス(本社・東京都港区)は6日、11月29日付けで、クアラルンプール(KL)の西武百貨店内に「パリミキ西武トゥン・ラザク・エクスチェンジ(TRX)店」をオープンしたと発表した。

マレーシア国内では7店舗目となる。新店舗では、細部に日本をイメージするデザインを織り込み、カウンター周辺には木材を使用し日本を感じられる空間に仕上げた。福井県鯖江市に自社工場を構えるパリミキグループだからこそできる高品質で安心安全な日本製商品、オークリーをはじめとする、ゴルフ、サイクリングやジョギング向けのスポーツブランド、流行最先端のインターナショナルブランドまでを取り揃える。営業時間は午前10時から午後10時。

パリミキは、1990年10月に1号店をKLのブキビンタン地区にオープンして以来、経営理念である「お客様とその未来のために」を念頭に営業に取り組んでいる。視力補正のためのツールだけでなく、多種多様なライフスタイルの顧客一人ひとりに合わせた商品を提供し、マレーシア在住日本人だけでなく地元の人々からも支持を得ている。西武TRX店以外にKLで4店舗、セランゴール州で2店舗を展開している。

ヤマハブランドだけのライフスタイルモール、ペナンに開設

【クアラルンプール】 ヤマハ・ブランドが全館を占める「ライフスタイル・モール」が11月26日、ペナン州プライのオートシティ・ジュルにオープンした。

ヤマハ・オートバイの国内販売代理店であるホン・ビー・モーターズが運営する。2階建てで、面積は1万2,000平方フィート。ヤマハ発動機のオートバイに加え、ヤマハマリンの船舶用エンジン、ヤマハミュージックの楽器・オーディオ製品も紹介する。

1階にはオートバイやヘルメット、ジャケット、船舶用エンジンの展示スペースを設け、また、ヤマハの最新楽器、オーディオシステム、サウンドバー、ヘッドホンが設置されたVIP専用のミュージックラウンジやスタジオも構える。アフターサービスセンターやヤマハ音楽教室、音楽スタジオ、会議室、ホンリョン・ヤマハ・モーターが展開する軽食スペース「ゲン・ブルー・カフェ」の北部地域1号店も併設する。

ホン・ビー・モーターズのジャスティン・チュア社長は、本モールには3つのヤマハ・ブランドが集結しているため相乗効果が期待できるとし、ヤマハ・ブランドへの情熱を共有する人々が集まる場となると述べた。
(ザ・スター電子版、12月5日、ペナン・ハイパーローカル、11月27日)