【クアラルンプール】 コングロマリットのサイム・ダービーは、間接子会社であるサイムダービー・エンタープライズを通じ、UMWホールディングスの株式61.18%を35.7億リンギで取得した。UMWホールディングスは、自動車のUMWトヨタ・モーター(UMWT)やダイハツ系プルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア)の親会社。

サイム・ダービーが13日付けでブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)に宛てた声明によると、国営投資会社ペルモダラン・ナショナル(PNB)から7億1,481万3,100株を取得し、UMWを間接子会社とした。今後残りのUMW株も強制公開買付けにより取得し、上場廃止を目指す。

UMWの経営層も一新され、サイム・ダービーの最高財務責任者(CFO)だったムスタミール・モハマド氏がUMWの社長兼グループ最高経営責任者(CEO)に就任した。ムスタミール氏の後任には、2020ー2023年にサイム・ダービーの自動車部門のCFOを務めていたムハンマド・ノール氏が就任する。

ムスタミール氏は、サイム・ダービーとの統合局面でUMWを率いることを光栄に思うとし、UMWはマレーシアの自動車セクターの要として長年高い評価を得ており、その強固な基盤を土台とし、サイム・ダービーの確立された流通網や地域的影響力を活用することで、新たなビジネスチャンスを開拓することを目指すと述べた。
(ザ・サン、12月14日、ザ・スター電子版、マレー・メイル、ベルナマ通信、12月13日)