【クチン】 新型コロナウイルス「Covid-19」の変異株「JN.1」がサラワク州で検出された。

「JN.1」は世界保健機関(WHO)が「注目すべき変異株(VOI)」に分類したもので、感染力が強く、免疫回避性も高いことが特徴。9月に米国で最初に検出されて以来急速に感染が拡大しており、現在では米国の感染例の3分の1を占めている。フランス、シンガポールなど41カ国でも検出されている。

マレーシア・サラワク大学保健地域医学研究所のデビッド・ペレラ所長によると、同研究所では11ー12月にかけて採取された61検体のうち、「JN.1」が49%、「HK.3」が26%を占めた。検体は主にサラワク州クチン・サマラハン地域のもので、シブからも数例確認されたという。

ペレラ所長は、データが限られているため州内他地域での感染状況は不明だが、州内での感染リスクが高まっているとし、年末年始のホリデーシーズンには万全な感染予防策を講じるよう、州民に呼びかけた。
(マレー・メイル、ボルネオポスト、12月21日)