【クアラルンプール】 通信のセルコムDigiは15日、同業のソフトバンク(本社・東京都港区)および住友商事(本社・東京都千代田区)のシンガポール子会社SC-NEXと提携し、マレーシア企業にインダストリー4.0(IR4.0)ソリューションを提供すると発表した。
SC-NEXはデジタルトランスフォーメーション(DX)の専門企業。ソフトバンク、SC-NEXの人工知能(AI)、ロボット工学、分析ソリューションに関する専門知識とセルコムDigiが運営する4G LTE網および5G網を活用し、アグリテック(農業技術)やスマートシティ向けのIR4.0ソリューションの共創を模索する。
セルコムDigiのイダム・ナワウィ最高経営責任者(CEO)は声明で、2社との提携により、国内企業が革新的なテクノロジーに迅速にアクセスできるようになり、ビジネスの真の可能性を引き出すことが可能になると言明。セルコムDigiは、より多くの企業のDX化を支援し、持続可能な経営環境を構築することを目指すと述べた。
SC-NEXの大河原淳 最高経営責任者(CEO)は、住友商事の幅広い経験や知識を活用し、三者間協業を強化していくと述べた。
ソフトバンクの工藤公正 法人事業統括グローバル事業本部本部長は、「ソフトバンクでは入退室管理ソリューションやロボティクス・ソリューションなどで構成される先進的なスマートビル・ソリューションを開発しており、そのノウハウを活用できることを楽しみにしている」と述べた。マレーシア企業の持続可能な成長に向け、他の技術分野でも協力していきたいとしている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、エッジ、ベルナマ通信、1月15日)