【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 統計局は19日、2023年第4四半期(10ー12月期)のマレーシア国内総生産(GDP)成長率の速報値を発表。前期(7ー9月期)の+3.3%を上回る+3.4%と予測した。正式発表は2月16日を予定している。
セクター別では、牽引役のサービス業は、前期の+5.0%から下がったものの+4.7%を維持。卸売・小売業、輸送・倉庫、ビジネスサービスのサブセクターが貢献した。

前期に0.1%のマイナス成長に転落した製造業は、電気・電子・光学製品、石油、化学、ゴム・プラスチック製品が減少したものの、植物性・動物性油脂、食品加工、非金属鉱物製品、卑金属・金属加工品の増加が貢献して0.1%のプラス成長にやや回復した。

農業はアブラヤシ、その他の農業、畜産、天然ゴムが貢献して、前期の+0.8%から+1.2%に回復した。 鉱業・採石業は天然ガスや原油・コンデンセートの生産増に下支えされて前期の+0.1%から+3.7%に回復した。

一方、建設業は土木や住宅建設が緩やかに成長したものの、特殊建設と非住宅建設の減少により前期の+7.2%から+2.5%に減速した。

2023年通年のGDP成長率速報値は+3.8%で、セクター別ではサービスが+5.4%、建設が+5.8%、製造業が+0.8%、鉱業・砕石業が+1.0%、農業が+0.5%と、いずれもプラス成長となった。