NSKグローサー5号店、サミットUSJにオープン

【クアラルンプール】 スーパーマーケットのNSKグローサーは、セランゴール州スバンジャヤのサミットUSJショッピングモールに新店舗をオープンした。

NSKグローサーは、クアランプールにクイル・シティ・モール店とベルジャヤ・タイムズ・スクエア店、セランゴール州にパラゴン・ポイント・ショッピング・センター店とスリー・ダマンサラ店を構えており、新店舗は5店舗目となる。

新店舗名は「サミットUSJ店」。LGフロアで約4,645平方メートルの面積を占め、肉や野菜、果物などの生鮮食品や食料品、家庭用品などを幅広くリーズナブルな価格で提供する。営業時間は午前10時から午後10時まで。オープンを記念して割引キャンペーンも実施している。

サミットUSJショッピングモールは6階建てで、賃貸可能面積は7万4,322平方メートル。小売店、飲食店が約600店舗入居している。1,952台の駐車場を備えており、近隣には13階建てのオフィスタワー「メナラ・サミット」や19階建てのホテル「サミット・ホテル」もある。シャアラム高速道路(KESAS)や新パンタイ高速道路(NPE)、ダマンサラープチョン高速道(LDP)からアクセスしやすい立地となっている。
(ザ・スター電子版、12月22日)

レクシス、KLとポートディクソンで新ホテル2軒を開設へ

【クアラルンプール】 ホテル運営のレクシス・ホテルズ&リゾーツは、マレーシア国内にホテル2軒をオープンする計画を明らかにした。合計での推定総開発価値(GDV)は約12億2,000万リンギ。

チュー・シオックチェン社長によると、クアラルンプール(KL)市内中心部に7億2,000万リンギの高級ホテル「インペリアル・レクシスKL」、ネグリ・センビラン州ポートディクソンに5億リンギの水上ヴィラ「レクシス・ハイビスカス2」を開発する。

「インペリアル・レクシスKL」では、KLのホテルでは初の試みとして、全客室(275室)にプライベートプールを設置する。「レクシス・ハイビスカス2」は、同社が運営する水上ヴィラ「レクシス・ハイビスカス」に隣接しており、客室数は1,000以上で、各ヴィラにプライベートプールを設置する。

チュー社長は、「インペリアル・レクシスKL」はまもなくオープン、「レクシス・ハイビスカス2」も5年以内に完成する予定だと説明。「レクシス・ハイビスカス2」の開発により、毎年約40万人の観光客がポートディクソンを訪れることになり、年間2億4,000万リンギの収益が見込まれるとした。

マレーシア政府観光局(ツーリズム・マレーシア)によると、国内観光セクターは2024年に完全回復する見込みで、航空便の拡充や、中国とインドからの旅行者に対して最長30日間のビザなし滞在を認めたことから、海外からの観光客数はパンデミック前の水準を上回る見通し。実際、2023年1ー9月の観光客数は1,440万人に達しており、2023年の通年予想を当初予想の1,610万人から18.6%増の1,910万人に上方修正している。
(ザ・サン、1月3日、ベルナマ通信、1月2日)

低額輸入品に対する売上税適用、1日から開始

【クアラルンプール】 オンライン販売される低価格輸入品に対する10%の売上税課税措置が、2024年1月1日付けで施行され、オンライン通販サイト運営業者が低額の輸入品に対する売上税の適用を開始した。

低価格輸入品とは、紙巻きたばこ、たばこ製品、電子タバコ、喫煙のための調製品、酒を除く500リンギ以下のすべての商品で、陸・海・空のいずれかのルートでマレーシアに持ち込まれた物を指す。

低価格輸入品への課税立法は23年1月に発効し、4月1日から施行の予定だったが、税関は施行を延期し、新たな開始日を今年1月1日としていた。

課税はオンライン販売を実店舗と同じ土俵に置くことで、国内業者、特に零細中小企業を保護する狙いがある。ショッピー、ラザダ、中国系アリエクスプレスなど、オンラインショッピングのプラットフォームは課税をそろって開始した。

ショッピーを運営するシンガポール系シー(Sea)のテレンス・シアオ・カントリーマネジャーは「課税を開始した。国内中小零細業者の成長を後押しする税だ」と語った。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、1月3日)

JX石油開発、天然ガス生産開始20周年記念式典を開催

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 JX石油開発(本社・東京都千代田区)は12月22日、100%出資するJXマレーシア石油開発がマレーシアでの天然ガス生産開始20周年を記念した式典を開催したと発表した。

10月26日にはクアラルンプール市内ホテル、同28日にはサラワク州ミリ市内ホテルで記念式典を行った。在マレーシア日本大使館の髙橋克彦大使や多くのマレーシア政府要人、事業パートナーなど総勢約240名が参加した。式典では、記念演奏や記念映像上映などを行い、クアラルンプールでは髙橋大使および国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)のアディフ・ズルキフリ副社長より、ミリではサラワク州のアマル・アワン・テンガ副首相より祝辞が贈られた。

JXマレーシアは、1987年11月にサラワク州沖合に位置する SK10鉱区の権益を取得し、2003年にヘランガス田での生産を開始。その後も同鉱区内において、2017年にラヤン油ガス田、2018年にベリルガス田での生産をそれぞれ開始し、生産量を増加させてきた。同鉱区で生産されたガスは、日本をはじめとする東アジア諸国に輸出されている。

JXマレーシアは、SK10鉱区の操業主体として、安全・安定操業を大前提としつつ、20年間に蓄積した知識と経験を活かし、同鉱区の価値最大化を通じて、引き続き日本を含む東アジア諸国へのエネルギーの安定供給に貢献していく方針だ。

「AKB48」のクアラルンプール版「KLP48」が発足

【クアラルンプール】 ガールズ・アイドルグループ「AKB48」の海外姉妹グループを運営するスーパーボール(本社・東京都港区)は1日、クアラルンプールで新グループ「KLP48」を発足したと発表した。

現在活動しているAKB48の海外姉妹グループは、▽JKT48(インドネシア・ジャカルタ)▽BNK48(タイ・バンコク)▽CGM48(同チェンマイ)▽MNL48(フィリピン・マニラ)▽AKB48チームSH(中国・上海)▽AKB48チームTP(台湾・台北)ーーの6グループで、今回が7グループ目となる。

KLP48のオーディション方法や劇場の場所、デビューシングルなどの詳細については後日発表される予定。

スーパーボールはまた、同社代表である寺田成昇氏が1日付けで海外48グループの総合プロデューサーに就任したと発表した。寺田氏はAKB48を立ち上げた秋元康・総合プロデューサーから海外、特にアジアのエンタテインメントに精通しているとの評価を受け、指名されたという。
(マレー・メイル、1月2日、スーパーボール発表資料)

物流のロジスティード、セランゴールにIT現地法人を設立

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 物流のロジスティード(本社・東京都中央区)は12月22日、グループ会社のロジスティードソリューションズがセランゴール州にIT現地法人「ロジスティードソリューションズ・アジア・パシフィック」を設立したと発表した。2024年1月上旬の営業開始を予定している。

現地法人では、マレーシアを中心に、タイ、インドネシア、ベトナム、シンガポールなど、アジア太平洋地域(APAC)のハブ拠点としてグローバルIT人材を確保し、ロジスティクスITソリューションにフォーカスした関連事業を展開する。具体的には、▽域内ロジスティクスITソリューションのニーズへの迅速な対応▽営業・現場・ITが一体となった3PL(サードパーティー・ロジスティクス)事業運営体制の提供▽DX(デジタルトランスフォーメーション)ソリューション導入支援による物流事業付加価値の向上▽グローバルプロジェクトに対応するオフショア開発拠点の構築――に取り組んでいく。

ミヨシ油脂、マレーシア子会社に増資

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ミヨシ油脂(本社・東京都葛飾区)は12月25日、マレーシア子会社のミヨシ・オイル&ファット・マレーシアに対する増資を、同日開催した取締役会で決議したと発表した。

増資額は1,600万リンギで、増資後の資本金は倍の3,200万リンギとなる。これによりミヨシ・オイル&ファット・マレーシアはミヨシ油脂の特定子会社となる見込み。2024年2月の増資完了を予定している。

ミヨシ・オイル&ファット・マレーシアは、マレーシア事業成長を図る目的で、2023年6月に設立したもので、硬化油、脂肪酸、グリセリン、ローション剤、可塑剤の製造・販売を手掛ける。このほどマレーシアにおける土地取得と工場建設に着手するにあたり、資金を充当するため増資を決めた。

ヤマハ、ペラ州に半導体調達子会社を設立

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ヤマハ(本社・静岡県浜松市)は12月22日、マレーシアに半導体調達子会社「ヤマハ・ミュージック・インターナショナル・プロキュアメント」を設立したと発表した。

ヤマハが100%出資し、資本金は400万リンギ。ペラ州に拠点を構える。楽器・音響生産本部調達技術部調達企画グループリーダーだった岩田倫則氏が2024年1月1日付けで社長として就任した。

新会社では、外部環境変化に影響されにくい強靭な調達体制を実現するため、主要な半導体メーカーとの直接取引化を推進する。中国やインドネシア、日本の製造拠点に向けた最適な国際物流を実現できるインフラが整備されていることから、マレーシアでの新会社設立を決定したという。新会社の稼働開始は2024年7月を予定している。

川崎重工、ダイアログ向けにガス圧縮機2基を出荷

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 川崎重工(本社・東京都港区)は、マレーシアの石油ガスエンジニアリング会社、ダイアログE&C向けにガス圧縮機2基を神戸工場から出荷したと発表した。

ダイアログE&Cは、国営石油会社、ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)のガス関連子会社のペトロナス・ガスが進めるガス・パイプラインの輸送能力増強プロジェクトのEPC(エンジニアリング・調達・建設)請負業者。川崎重工が出荷したガス圧縮機2基は、ジョホール州クルアンのガス・パイプライン施設でのガス昇圧に用いられる。施設の稼働開始後は低炭素燃料であるガスのマレー半島内への供給を支える重要インフラとしての役割が期待されている。

川崎重工の圧縮機はこれまで半世紀以上にわたり、マレーシアを含む東南アジア・インド・中東向けに多くの納入実績を有しており、安定した稼働率を実現している。

タンジョンプルパス港、三井E&Sに電動クレーン48基を発注

【クアラルンプール】 ジョホール州の国内最大の積み替え港であるタンジョン・プルパス港(PTP)は、三井グループの重工業会社、三井E&Sから電動のタイヤ式門型(ガントリー)クレーン(e-RTG)を48基購入する契約を交わした。

貨物処理能力を高めるための発注で、PTPのチェ・カリブ会長は声明で「常に能力向上に努めることで、ますます競争が激しくなる世界市場で港湾としての優位性を保ってきた」と述べた。

2025年第3四半期までにクレーンの引き渡しを受ける。署名に当たったマルコ・ニールセン最高経営責任者(CEO)によれば、PTPは二酸化炭素排出量を30年までに45%削減する計画で、既に門型クレーンの85%を電動式にした。近く100%の達成を目指す。

PTPは2020年にも三井E&Sに港湾クレーンを35基、発注フュージョネックスている。
PTPは世界15位のコンテナ港で、年間取扱量は1,300万TEU(20フィートコンテナ換算)。ジョホールバルの南側に位置している。
(マレーシアン・リザーブ、12月22日)