【クアラルンプール】 ジョハリ・アブドル・ガニ農園一次産業相は13日、マレーシア・パーム油委員会(MPOB)がパーム油産業向けの新技術714件の開発を行ったと明らかにした。パーム油使用食品・非食品の製法などが含まれている。
ジョハリ大臣は、MPOB研究開発施設の視察後の声明で、714件中233件(32.7%)が商業化されているとし、さらなる商業化に向け、FGVホールディングスやサイムダービーなどの民間企業にMPOBと協力するよう要請すると述べた。例えば、MPOBが開発した、乳脂肪の代わりにパーム油を使用したモッツァレラチーズは、既存のコレステロールやトランス脂肪酸などを含まないためピザ作りに適しているとし、今後の展開が期待できるとした。MPOBはパーム油製品を活用した肉牛用飼料も開発しており、これにより飼料の輸入量を10%以上削減し、逆に輸出することも可能になるとしている。
ジョハリ大臣はMPOBのマーガリン実証プラントや先端バイオテクノロジー育種センター(ABBC)、アブラヤシギャラリーを視察。農園一次産業省とMPOBは、今後も協力しパーム油産業の持続可能な成長を支援していくとした。
(エッジ、ベルナマ通信、2月14日)