【クアラルンプール】 マレーシア華人観光協会(MCTA)のポール・パウ会長によると、今年の春節期間中に中国からの観光客が前年比で50%増加し、10億ー15億リンギを国内で消費したと推定される。「星州日報」が18日に報じた。
パウ会長によると、2月5日以降、約5,000の団体による合計10万人以上の中国人観光客がマレーシアを訪れ、マレーシアは、中国人観光客の春節旅行先トップ5に入った。中国人観光客は、北部地域(ペナン州・ペラ州)、中部地域(クアラルンプール、パハン州、マラッカ州)、南部地域(ジョホール州およびシンガポール)のいずれかを観光することを好み、ダイビングができるサバ州も人気となった。2023年12月に実施された、中国人観光客のビザ免除が、観光客数の急増につながったという。
中国文化圏では辰年生まれの子どもが家に幸運と繁栄をもたらすと信じられていることから、今年マレーシアでの出産を望む親も多く、メディカルツーリズムも好調だ。特にジョホール州の産婦人科は地元民に加え、シンガポール人からも人気が高く、ほぼ満室状態となっている。同州のLYCヘルスケアでは出産パッケージの料金が5,000ー7,000シンガポール(S)ドル(1万7,704ー2万4,785リンギ)と、シンガポールでの出産費用(1万Sドル以上)より格安であるため、シンガポール人から人気を博しており、顧客の半分をシンガポール人が占めている。枠を確保するために妊娠前に予約を入れる母親さえいるという。
(ザ・スター電子版、2月20日、星州日報、2月18日)