マレー半島8地域に乾燥・高温警報を発令、15日まで=気象局

【クアラルンプール】 マレーシア気象局は13日、マレー半島北部の8地域に対し、乾燥および高温警報を発令した。

警報の対象地域は、▽ペルリス州全域▽パダン・テラップ(ケダ州)▽コタ・セタル(同)▽ポコック・セナ(同)▽ペンダン(同)▽シク(同)▽バリン(同)▽フル・ペラ(ペラ州)ーー。これらの地域では、13-15日の3日間、気温が35-37度に達する見込みだという。

気象局は、気象局の公式サイトやアプリ、ソーシャルメディアで発信する天気予報や警報など、常に最新情報を確認してほしいと国民に呼びかけている。
(ザ・スター、マレー・メイル、ベルナマ通信、3月13日)

海上保安庁、マレーシア海上法令執行庁に能力向上支援を実施

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本の海上保安庁は12日、2月17日ー3月4日にかけて、マレーシア海上法令執行庁(MMEA)に対する能力向上支援を行ったと発表した。海上保安庁は2023年3月にも同様の取り組みを実施している。

今回は、羽田特殊救難基地隊員、海上保安大学校潜水教官、救難強化巡視船潜水士および海上保安大学校教授の計5名をマレーシアに派遣し、MMEA職員に対する救助潜水の能力向上支援を国際協力機構(JICA)の枠組みで実施した。

実施項目は、潜水業務における安全管理やチームマネジメント・リーダーシップスキルに関する座学・ワークショップ、海洋での潜水訓練、米国沿岸警備隊(USCG)と連携したMMEAおよびシンガポール警察に対する合同技術指導だった。

日本は、2005年にMMEAが設立されて以来、JICAを通して、専門家派遣のほか、国際海上法執行セミナーの開催、救助潜水技術研修などで技術協力プロジェクトを実施してきた。2016年には大型巡視船2隻を、2023年には長距離音響発生装置(LRAD)4台を寄贈している。

海上保安庁では、引き続き各国海上保安機関への能力向上支援等を行い、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に貢献していく方針だ。

ホンダマレーシア、今年の販売目標を9万5千台に設定

【ペタリンジャヤ=マレーシアBIZナビ】 ホンダ・マレーシアは14日、2024年の事業計画を発表し、通年の販売目標を市場シェア12.8%に当たる9万5,000台と設定したことを明らかにした。2023年の販売台数は当初の目標を上回る8万台超で、2014年から10年連続で非国民車部門のトップとなった。

ホンダ・マレーシアは、2024年には新型モデル2車種を発売する予定。またホンダ認定中古車 (HCUC) ネットワークを全国32カ所に拡大し、3月16日―18日に最大1,000リンギの割引が受けられる特別キャンペーンを実施する。さらにホンダの「e:HEV」ハイブリッド技術を引き続きアピールしていく。

ホンダ・マレーシアの吉村宏信 社長兼最高経営責任者(CEO)は、「2024年は自動車業界にとって引き続き厳しい年となるだろう」とした上で、厳しい状況にもかかわらず2023年は新型「WR-V」、「シティ」、フルモデルチェンジの「CR-V」の投入、「e:HEV」技術の人気により販売目標8万台を達成したと述べ、目標達成に自信を見せた。マレーシアにおけるハイブリッド車販売全体の28%をホンダ車が占めたという。

日系企業も出資のJBAM、廃棄物発電プラントを稼働

【クアラルンプール】 コングロマリットのベルジャヤグループ傘下のJ&Tベルジャヤ・アラム・ムルニ (JBAM)はセランゴール州のブキタガル・エンバイロ・パーク(BTEP)で、最新鋭の廃棄物発電プラントを稼働したと発表した。

JBAMには、ベルジャヤグループが70%、J&T環境(本社・神奈川県川崎市)が25%、JFEエンジニアリング(本社・東京都千代田区)の現地法人JFEエンジニアリングマレーシアが5%出資している。

廃棄物発電プラントは、都市から排出される固形廃棄物と指定廃棄物(汚染を引き起こす可能性のある有害廃棄物)の統合処理センターであるBTEPの中心施設となるもので、環境局基準に準拠した、高効率の熱式指定廃棄物処理システムを特徴としている。 12メガワット(MW)の埋立地ガス発電所も付属しており、250人の雇用機会を創出した。

JBAMは、今後も、マレーシアの持続可能な経済成長を促進し、より環境に配慮した未来への道を開くことを目指すとしている。
(ザ・サン電子版、ビジネス・トゥデー、ベルナマ通信、3月13日)

ガスマレーシアと東京ガスのJV、熱電併給プラントの操業を開始

【クアラルンプール】 ガス・マレーシアと東京ガスエンジニアリングソリューションズ(本社・東京都港区)の合弁会社(JV)であるガス・マレーシア・エナジー・アドバンス(GMEA)は、ペナン州プライのファッティ・ケミカル(マレーシア)(FCM)向けの熱電併給(CHP)プラントの操業を開始した。

FCMは、花王(本社・東京都中央区)とIOIオレオケミカル・インダストリーズの合弁会社で、パーム核油を原料とした化学品を製造している。FCMは、GMEAにとり3社目の顧客企業となる。

ガス・マレーシアによると、GMEAはFCMとの間でエネルギー供給契約を締結し、FCMに最大6.7メガワット(MW)の電力および毎時35トンの蒸気を15年間供給する。これにより年間約1万8,000トンの二酸化炭素を削減できる見込みだ。

CHPはコージェネレーションとも呼ばれており、1つの燃料源から電気と熱の両方を生産することで、従来は無駄になっていた熱を活用する。エネルギー効率を最大87%まで高めることも可能だという。
(ザ・スター電子版、3月13日)