【クアラルンプール】 マレーシアで設立されナスダックに上場しているグラフジェット・テクノロジーは8日、米国ネバダ州に黒鉛(グラファイト)生産施設を設立すると発表した。投資額は1億5,000万―2億米ドル(7億1,350万―9億5,134万リンギ)を予定しており、2026年の稼働を目指すとしている。
グラフジェットは農業廃棄物からグラファイトとグラフェンを製造する特許を保有しており、農業廃棄物であるアブラヤシ核殻を最大3万トン使用して、マレーシア国内でハードカーボンに加工し、ネバダ工場に輸送する。ネバダ州の生産施設は年間10万台のEVに供給できるバッテリーグレードのグラファイト1万トンを生産する。
中国は世界トップの黒鉛の生産・輸出国だが、米国は電気自動車(EV)用バッテリー部品の中国への依存を減らすことを目指している。
グラフジェットのエイデン・リー最高経営責任者(CEO)は、「グラファイトの商用生産の早期開始に向けて尽力しており、新生産施設における取引に関連して数社と協議している」と述べた。
(ザ・スター、4月9日、エッジ、4月8日、グラフジェット発表資料)