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第1四半期のGDP成長率、プラス4.2%に加速

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 中央銀行バンク・ネガラ・マレーシア(BNM)は17日、2024年第1四半期(1ー3月)の国内総生産(GDP)成長率が前年同期比プラス4.2%だったと発表した。4月に統計局が発表した事前予測値のプラス3.9%を上回った。
民間支出の増加や輸出の好転に支えられて、10四半期連続でプラス成長を維持し、前期の2.9%を上回った。
セクター別の成長率が最も高かったのは建設業で、土木工事や専門建設の伸びに支えられ、前期のプラス3.6%から11.9%に大幅増となった。サービス業も、卸売・小売業や運輸・倉庫、ビジネス・サービスの業績向上により4.1%から4.7%に上昇した。製造業は非金属鉱物製品・卑金属・組立金属の好調などが影響し、前期(マイナス0.3%)からプラス1.9%にアップ。鉱業もプラス3.5%から5.7%に上昇したが、農業はプラス1.9%からプラス1.6%にダウンした。
国内需要は前期のプラス4.9%から6.1%にアップし、民間消費と民間投資はそれぞれ4.7%、9.2%となった(前期は4.2%、4.0%)。公共支出は前期のプラス5.8%から7.3%に加速。公共投資もプラス11.3%から11.5%に増加した。前期はマイナス7.9%だったモノとサービスの輸出はプラス5.2%に、輸入もマイナス2.6%からプラス8.0%に改善した。
中銀は声明の中で、2024年の成長については、世界経済の回復の遅れや地政学的紛争のさらなる激化、一次産品の生産落ち込みの長期化などが主な下振れリスクとなるが、ハイテク産業や観光産業の回復、既存・新規投資プロジェクトの迅速な実施などが上振れリスクとなると説明。底堅い内需と外需の回復が成長を支えることが期待できるとした。2024年のインフレ率に関しては、ヘッドライン・コアともに緩やかな傾向が続き、ヘッドライン・インフレ率は2ー3.5%、コア・インフレ率は2ー3%の範囲に収まると予想している。

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