How to deliver contents
★日本報連相センター
筆者は日本報連相センターのアジア支部長を任されています。同センターは、国内外で600名以上の会員が加盟する社団法人です。
「報連相は仕事の進め方そのもの」という視点に立ち、日本国内の企業及び組織において、トレーニングを実施しています。
筆者が諸外国で行う報連相研修は、当該センターの研修内容よりも、オリジナルなものが多いのですが、上述の「報連相は仕事の進め方そのもの」という視点では共通した進め方です。
★Lカードの効用
また、報連相センターの研修では、Lカードを使用します。
同カードには、別途用意されている報連相レベル表(英文・中文あり)に記されている報連相の様々な行動(「仕事が終了したら、直ちに、命じた人に直接報告している」等)がカード1枚ごとに書かれています。
研修では、それらのLカードを使って、自らが気をつけている報連相の行動を受講者間で共有します。
カードは受講者一人一人に手渡され、自ら手元にカードを持つことによって、ちょうど、トランプや麻雀牌のように、カードの所有意識が高まることで、カードに書かれている文言も他人事ではないという当事者意識が芽生えるという効果があります。
★受け手の印象を左右する伝え方
このLカードを一人一人の受講者に配るという行為は、社員間や組織の間で感謝の意を表すサンクスカードを交換することと似通っています。
一人一人にカードを配ることで、あなただけへのメッセージという気持ちが伝わり、一枚のカードに感情が染み込みます。
伝え方とそのための道具を工夫することで、相手の心情を大きく左右します。
湯浅 忠雄(ゆあさ ただお) アジアで10年以上に亘って、日系企業で働く現地社員向けのトレーニングを行う。「報連相」「マネジメント」(特に部下の指導方法)、5S、営業というテーマを得意として、各企業の現地社員育成に貢献。シンガポールPHP研究所の支配人を10年つとめた後、人財育成カンパニー、HOWZ INTERNATIONALを立ち上げる。 【この記事の問い合わせは】yuasatadao★gmail.com(★を@に変更ください) |