【クアラルンプール】 大手クレジットカード会社のビザが行った調査によると、年齢18歳から65歳までのマレーシア人1,000人のうち、キャッシュレス決済を試みたことがあるとの回答者の割合は70%に上った。年齢層別では特にZ世代(1990年代半ばから2000年代前半生まれの世代)で85%、Y世代(1980年代から90年代生まれの、幼年期から思春期にIT革命を経験した世代)で78%と高かった。

携行する現金が少なくなった、との回答者の割合は50%。その理由として、非接触型ICチップによる決済である電子マネー決済利用が増えた(回答率61%)、キャッシュレス決済を採用する施設が増えた(同54%)、現金携行は紛失、盗みなど危険がある(同42%)が挙げられた。

電子マネー決済を認識している回答者は約90%。うち約60%は既に電子マネー決済を利用している。国は30年までにキャッシュレス社会に移行していると思う、との回答は40%に上った。

カード決済の経験があるとの回答は91%。もっとも利用率が高かったのは電子マネー決済(回答率20%)、QR決済(同12%)、クレジットカードやデビットカード利用のオンライン決済(同10%)だった。

デジタル支払いを受け入れる店舗も増加しており、飲食業、小売店舗、スーパーマーケットでの増加が顕著だ。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、6月20日)