2023年のサービス貿易総額は4,332億リンギ=統計局

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 統計局の発表によると、2023年のサービス貿易総額は4,332億リンギとなり、国内総生産(GDP)の23.8%を占めた。

サービス輸出額は前年比37.9%増の1,950億リンギ、輸入額は19.3%増の2,382億リンギ。輸出の伸びが輸入を上回ったため、赤字額は432億リンギとなり、前年の582億リンギから改善した。

産業別では旅行業が輸出・輸入ともにトップで、それぞれ680億リンギ、623億リンギとなり、3年連続の赤字から黒字に転換した。ただしパンデミック前水準にはまだ達していない。

輸出先ではシンガポール(553億リンギ)、米国(366億リンギ)、中国(129億リンギ)が上位を占めた。輸入先では米国がトップの761億リンギで、次いでシンガポールの413億リンギ、英国の133億リンギが続いた。

統計局は、マレーシアの2023年のサービス貿易実績は、世界的な傾向と同様、著しい成長を示しているとしている。

サイムダービー、全車種対象の新サービスセンターを開設

【クアラルンプール】 サイム・ダービーの自動車販売・組立部門、サイム・ダービー・モーターズ(SDM)は、全メーカー・全車種を対象とした新サービスセンター「ドライブケア」を立ち上げた。

同社の技術者の専門知識に裏打ちされた競争力のある価格、利便性、快適性を顧客に提供する。「ドライブケア」サービスセンターに直接車を持ち込むだけでなく、センターから半径40キロメートル以内であれば、移動サービスチームによるサービスも受けられる。移動サービスチームでは、定期的なメンテナンスに加えて、ブレーキパッドやタイヤの交換(バランス調整も含む)も行うという。

セランゴール州シャアラムのグレンマリーおよびクアラルンプールのジャラン・チャン・ソーリンの2カ所からサービスを開始し、東アジアやアジア太平洋全域への展開を目指す。

SDMのアンドリュー・バシャム社長は、「ドライブケア」はアフターセールスの新たな基準を打ち立てるもので、手頃な価格で高品質なサービスを提供していくと述べた。

「ドライブケア」の両センターでは、オープンを記念して7月31日までの期間限定で割引キャンペーンも実施する。

(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ポールタン、モタオート、6月26日)

中国のEVメーカーBYD、年初5カ月で初めてトップ10入り

【クアラルンプール】 中国の電気自動車(EV)メーカー、BYD(比亜迪汽車)のマレーシアにおける販売台数が、2024年1― 5月までの年初5カ月で初めてブランド別トップ10に入ったことが明らかになった。

BYD車はマレーシア道路交通局(JPJ)の新車登録台数で3,608台となり、ブランド別で10位に入った。内訳はスポーツ車(SUV)の「アット3」が1,451台と最も多く、2月に発売したばかりのセダン「シール」が1,421台の僅差で続いた。最も低価格のハッチバック「ドルフィン」は736台だった。月別では5月の販売台数が1,045台と過去最高となり、「シール」が581台、「アット3」が333台、「ドルフィン」が131台だった。

マレーシア自動車協会(MAA)のデータによると、2023年のBYD車の販売台数は、「ドルフィン」、「アット3」の2車種の合計で3,728台で、国内EV販売台数でトップだった。サイム・ダービー子会社と独占販売契約を結び「アット3」を発売した2022年12月以降の累計販売台数は8,111台で、「アット3」が4,641台、「ドルフィン」が2,049台、「シール」が1,421台となっている。

なお今年年初5カ月の販売台数トップはプロドゥア(14万6,111台)で、以下、プロトン(6万1,353台)、トヨタ(4万9,799台)、ホンダ(3万4,140台)、マツダ(7,364台)、三菱(7,085台)、チェリー(6,420台)と続いている。

(マレー・メイル、6月26日)

三重大学、パハン大学と学術交流協定を締結

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 三重大学(所在地・三重県津市)は25日、双方向の学術交流強化に向け、パハン大学との間で学術交流協定の締結調印式を実施した。

調印式は三重大学で行われ、パハン大学からはズキ・サレン数理科学センター長とファイズ・モハマド・トゥラン製造学部長が出席した。パハン大学は様々な分野への情報通信技術(ICT)・モノのインターネット(IoT)技術の適用に向けて研究を行っており、特に医療分野への適用が進んでいるという。

三重大学はマレーシアのTATI大学、マレーシア・プトラ大学(UPM)などとも協定を締結し、学術交流を行っている。

三重大学の伊藤正明学長は、「協定を締結している、様々なマレーシアの大学と強固な絆が生まれており、毎年多くの三重大学生が短期または交換留学を行っている」と説明。「今回のパハン大学との協定締結が、両大学の学生や研究者がお互いの国際的な視野を広げる貴重な機会となることを期待している」と述べた。

「東京オートサロンKL2024」、11月8―10日に開催

【クアラルンプール】 カスタムカー・ショー「東京オートサロン」のマレーシア版「東京オートサロンKL2024(TASKL2024)」が11月8-10日に開催される。

マレーシアでの開催は昨年が初で今回が2回目となる。会場は昨年と同じくマレーシア国際貿易展示センター(MITEC)だが、面積は昨年の13万平方フィートから17万平方フィートに拡大する。イベント運営のエレメントXストラテジーズがマレーシアでの開催権を取得しており、スポーツ・娯楽分野の広告代理店MUSEグループ・アジアが共催する。チケットはhttps://tickets.tokyoautosalonkl.com/からオンラインで購入できる。

MUSEのリデュワン・マトニ最高経営責任者(CEO)は、昨年の来場者数は9万1,000人を超え、日本からの出展者は、マレーシアの歓迎ぶりに感銘を受けていたと述べた。想定外の人気で、用意した商品や部品も初日で完売したが、今年は十分な在庫を準備するとしている。

(ポールタン、6月26日、モタオート、6月25日)