【クアラルンプール】 交通系ICカードやイーウォレットを展開する決済サービスのTNGデジタルは、TNGイーウォレットを通じて金投資ができる商品「イーマス(e-Mas)」を発表した。

リアルタイムで金価格を確認でき、イーウォレットから直接投資を管理できる。取引金額は10リンギから。CIMBバンクが仲介を行う。現時点では、金の現物ではなくデジタルゴールド形式でのみ利用可能であり、シャリア(イスラム法)には準拠していない。

アラン・ニ最高経営責任者(CEO)は、「e-Mas」により、TNGイーウォレットで利用できる投資商品の種類が拡大するとし、隠れた手数料や追加料金は一切なく、参入障壁が非常に低いと説明。6月に実施された試験運用においてすでに4万人が投資を始めていることから、今後国内で人気を博す可能性があると述べた。利用者数50万人の年内達成を目指す。
(、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、マレー・メイル、7月2日)