【クアラルンプール】 NTTデータ(本社・東京都江東区)は、4日までに決済サービスのGHLシステムズの買収に成功した。GHLを完全子会社化し、上場を廃止する。

NTTデータは5月下旬、GHL発行済み株式の58.73%を1株1.08リンギ、総額7億3,408万リンギで英系プライベートエクイティーやロー・ウィーヒアンGHL副会長、トビキリ・キャピタルから取得した。

この結果、残余株の公開買い付け(TOB)義務が生じ、1株1.08リンギでTOBを開始した。これまでに発行済み株式の33.98%を取得しており、持ち株比率は92.71%に達しTOBは成立した。買い付け価格は1年間の加重平均株価に34.5%のプレミアムを付けた。

GHLは決済代行大手で、マレーシアやフィリピン、タイで48万台以上の決済端末を展開し、キャッシュレス決済や公共料金の収納代行などを提供している。NTTデータが決済分野で保有するサービスやノウハウを組み合わせることで、両社が展開する各国において業務を拡大し、キャッシュレス社会の実現に貢献するという。
(ザ・スター、7月5日、エッジ、フリー・マレーシア・トゥデー、7月4日)