【クアラルンプール】 マレーシア・アビエーション・グループ(MAG)は、セランゴール州のスルタン・アブドル・アジズ空港(スバン空港)で26年ぶりにジェット機の乗り入れが再開されることを受け、格安航空子会社ファイアフライ向けにボーイング「737-800」ナローボディ・ジェット機を配備することを決めた。

MAGは経済紙「エッジ」の取材に対し、ジェット機の運航開始はファイアフライの既存の「ATR72」ターボプロップ機の運航に影響を及ぼさないとした上で、現「ATR72」機の運用も継続する予定だと説明。ジェット機は「ATR72」機の補完的役割を果たすことになると述べた。また具体的なジェット機の運用スケジュールと路線については、スバン空港のインフラの準備が整った後に発表すると述べた。

スバン空港はクアラルンプール新国際空港(KLIA)開港に伴い1998年よりジェット機運用をKLIAに移管していたが、空港運営会社マレーシア・エアポーツ・ホールディングス(MAHB)は今年6月よりナローボディ・ジェット機の乗り入れを再開すると発表していた。

スバン空港でのジェット機運航については、MAGのほかエアアジア、バティックエア、SKSエアウェイズ、星スクートが関心を示している。MAGの子会社にはファイアフライのほか、マレーシア航空(MAS)とMASウイングスがある。
(エッジ、7月10日)